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39話 ページ42

確かに初日の時は必死だった。
初日に何で国を背負っている幹部の人とやり合わないといけないんだろうと…
心を完全に折りにかかっていたから悔しくて少しでも抗えたらなと思っていたから。


sha「まぁAは器用やと思うし、特にコレっていう武器はないなぁ…ただ俺のオススメは初心者でも女でも扱いやすいナイフがええと思うわ」
『そうですか、確かに私力弱いですし、隊長みたいな大きいものを扱うことなんてきっと無理です…でも、』


でも、願いが叶うなら。
希望していいのなら…


『シャオロン隊長と同じ武器を持ちたいです…、貴方は私の憧れですから!』
sha「!、ハハッかわええ事言うやんけ」
『でも、まずはオススメされたナイフを極めれる様に頑張ります!』


だから、ちゃんと扱える様になったらシャベルの扱い方、教えてくださいね


sha「期待してるわ。何年後になるんやろなぁ」
『す、すぐ教えてもらえれる様に努力しますよっ!!』


よーし!と気合を入れるAを後ろから見守る様に見つめているシャオロン。
その瞳はまるで本当の兄の様な視線であった


(俺、てっきりゾムが兄貴やと思っててんけどなぁ)


三日前、協力したゾムから言われた言葉。
Aは大先生んとこの副隊長の妹だと。


"zm「妹は、おらん…。Aやなかった…」"
"rb「まだ分からへんやんけ!直接聞いてみたらええやん!!」"
"zm「もう、ええねん…。Aに俺の願望を押し付けんのはちゃうやろ…」"


自嘲し、部屋へと帰って行ったゾム。
あれからゾムは上の空で遠くを見る日が多くなった
やはり、ずっと罪悪感に縛られ生きてきて、やっと似ているAと出会ったから期待も大きかったんだろう…その期待は裏切られてしまったから余計にゾムを苦しめる結果となってしまったのだ。

でも、俺…思うんよなぁ…


sha「全然、アイツと似てへんやん。」


Aの裏表の無い真っ白な笑顔が思い浮かぶ。

名前なんやっけ?確かアル…なんちゃら。
Aと血を分け合う兄妹ならAもゲスいとこ入っててもええと思うんやけど…
ゲスいと自覚している自分だからわかること

…第一軍団の副隊長って、案外闇深いと思うけどなぁ。


ゾムはもういいと言っていたがシャオロンは納得できなかった。
だから敢えてゾムの得意武器であるナイフをAに薦めたのである

じゃなかったら俺と同じ武器を推すっちゅーねん、あーホンマ俺ってマジで優しいわ。


sha「お前がよくても俺があかんねんって」

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すみれいん(プロフ) - にろ。さん» もうrbrのそのPCで主の過去を調べてもう全てを解き明かしてくれよぉぉぉともうハラハラですよ! (2020年7月23日 18時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ひひゃは - うぃ↑ああ↓(下に同じく) (2020年7月21日 20時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - ぅ…うぇああああああああああああああああ!(下に同じく) (2020年7月21日 20時) (レス) id: 398b65f064 (このIDを非表示/違反報告)
- ……うわわわわワァァァァーー(謎のノリに乗りたかった。) (2020年7月21日 16時) (レス) id: ce94435e90 (このIDを非表示/違反報告)
クラロピ - わぁーお(ポカーン) (2020年7月21日 12時) (レス) id: 6ed93c7e9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にろ。 | 作成日時:2020年7月15日 1時

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