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35話 ページ38

"ar「だったら、俺の気持ちも分かるよね?A」"
『ッ、分かるよ…兄さんが何を言おうとしてるか、…分かってるよ…』


あの後どうやって過ごし、訓練したのか覚えていない。
3日間ほど経ったが、頭の中はずっと兄さんの言葉だけがぐるぐると回っているだけだった

そして四日目の訓練、隊長であるシャオロン隊長と、ローレンス副隊長、ここ数日間新兵の面倒を見てくれている先輩方数方と私達新兵が対人用戦闘訓練施設へ集まっていた


sha「よし、来たな!もうここに来てお前ら約一週間ちょっとやろ?で、今各国は戦争中なわけ…それは我々国も同じ状況や。いつ初任務で前衛に駆り出されるか俺にも分からへん」


いつになくシャオロン隊長が真剣だった。
隊長の言う通りだ、私達は入隊したのが一週間前であれ、一ヶ月前であれ、一年前であれ兵士なのには変わらない。戦場に立てばそんな甘い事は言ってられない世界。


sha「俺は今まで隊長になって散々周りで散っていく仲間を見てきた。次いつお前らの番になるか分からへん…、俺はお前らに絶対死んで欲しくない、その為には慣れた武器が各自必要やと思うんや」


そう言って、シャオロン隊長は担いでいたシャベルを地面へ突き刺す。
ローレンス副隊長なら長い聖剣を、他の先輩方はそれぞれ自分の持ち武器を前へ差し出す


sha「入隊してまだ一週間、ついこないだまで訓練施設で半人前やったお前らに武器の使い方を教えるのは正直、まだ早いと思ってる…。でも、もしかしたら…後数週間後、長くて数ヶ月後に戦場に行かなあかんくなる。だから、まだ禁止されてるけど俺はお前らに武器の使い方を教える」
『ッ…!』


シャオロン隊長のその瞳はさっき食堂でみたアル兄さんと同じ悲しそうな瞳。
その綺麗な黄色の瞳は心配しているかの様に私達新兵を映していた


sha「武器の相性は体の作りや柔軟性によって変わってくる…みんなそれぞれ持ちたい武器や憧れの武器があると思うねん…、でも我慢して欲しい。この一週間でお前らを見てきて一人ひとりの体に馴染みそうな武器を選択しておいた。まずはそれを手に取って練習してくれへんか?」
la「今から一人ずつ名前を呼ぶ、前に出てきてそれぞれ担当する上官の元へ行って欲しい」


剣、銃、鈍器、ナイフ、ボウガン、太刀など様々。
シャオロン隊長の放った言葉には緊張感があった…が、内心こんな早くに専用の武器を持てるんだという驚きとどの武器になるのかというワクワク感が心を満たしていた

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すみれいん(プロフ) - にろ。さん» もうrbrのそのPCで主の過去を調べてもう全てを解き明かしてくれよぉぉぉともうハラハラですよ! (2020年7月23日 18時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ひひゃは - うぃ↑ああ↓(下に同じく) (2020年7月21日 20時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - ぅ…うぇああああああああああああああああ!(下に同じく) (2020年7月21日 20時) (レス) id: 398b65f064 (このIDを非表示/違反報告)
- ……うわわわわワァァァァーー(謎のノリに乗りたかった。) (2020年7月21日 16時) (レス) id: ce94435e90 (このIDを非表示/違反報告)
クラロピ - わぁーお(ポカーン) (2020年7月21日 12時) (レス) id: 6ed93c7e9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にろ。 | 作成日時:2020年7月15日 1時

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