二人の日常 (ページ1)

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朝.1 ページ1

「んん…、ふあぁ…」

カーテンから差し込む暖かい朝日を浴びながら目を覚ます

そんな俺の隣では気持ち良さそうに寝ている大ちゃん

普段はそれぞれの部屋で寝ているけど、

昨日大ちゃんに誘われてやったゲームがまさかのホラーゲームで

"いのちゃん、ひとりじゃ怖くて寝られないから、

一緒に寝てくれない？"

って言われたから今こうして寝ている

寝ている間、俺は何回も起こされて大変だった

好きな人が隣に寝ているってのだけで緊張するのに

大ちゃんはさらに追い討ちをかけるから困る

「いのちゃん、絶対どこにも行っちゃだめだよ、隣で寝てね」

「わかったから、おやすみ」

「うん、おやすみなさい」

普段は１人で寝てるから今日の布団は暖かい

すぐ寝たいんだけど、

隣に丸くなってすやすやと気持ち良さそうに

好きな人が寝てるからそうはいかない

羊を数えていれば寝られるだろう、と数えるも効果なし

さらに「怖いよ…」といいながら抱きついてくる

熱はどんとん上がる一方

諦めて自分の部屋で寝ようと思ったときだった

ﾑｷﾞｭｯ

「んあっ…、」

視線の先には大ちゃんの手と

起き上がらないように我慢していた、モノ

それをまるで俺が離れるのを阻止するかのように

大ちゃんは掴んできた