蛍雪〜焦凍の双子の妹は武装探偵社に拾われました〜

21話 ページ23

『しょうとへ

このてがみをよんでるときは、わたしはもういない。
ふたごなのに、まもってやれなくてごめんね。
ふたごなのに、つらいおもいをさせてごめんね。

わたしは、やくたたずだから、このいえにはいられない。

わたしのぶんまで、かっこいいヒーローになってね。

いつまでもげんきでね。

雪より』


焦凍「あ、ああ…。」

雪は、こんな思いをしてたのか。

雪はお母さんと同様の痛みをしてきたのに…

いつも一緒にいてくれたのに…

なのに…なのに…俺は傷つけてしまった…。

俺が追い出したも同然だ。


焦凍「うああああっ！雪…雪…ごめん…ごめん。」

俺は泣いた。

お母さんは病院だが、雪は何処か見知らぬ場所へ
行ってしまった…。

まるで、俺の中の心の半分が無くなったような。

『焦凍、焦凍は大きくなったら何になる？』

『僕？僕はオールマイトのようなヒーローになる！』

『じゃあ、私も大きくなったら、お母さんや焦凍を守れるヒーローになりたい！』

『じゃあ、僕らは一緒だね！』

『うん！ずっと一緒！！』


ずっと一緒だと言ったのに…。

俺が拒絶したから…。

ごめん…本当にごめんな…。

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