【男主】もう一人の六年生は任務中 玖【忍たま】

大運動会「六年生の屁理屈」四段 ページ9

side A

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雑渡「君はいつもケガをするね」


伊作「したくてしてるんじゃないんですよ…。あ、これ！ 頼まれていた薬です！」



















おっと、

あれは伊作と

タソガレドキ忍者の雑渡昆奈門さん。




高く布で仕切られた所を曲がった先に

二人の姿が視界に入る。



俺は咄嗟に戻って仕切りに身を潜める。





会話の内容からすると、

伊作が薬を渡している…



















『何か……見ちゃいけないものを見た気がする。』


？「そんなところでヒソヒソして何してるだかぁ？」


『へ…』


？「ん？」



















えぇ……

何て言ったのぉ…





まあ、全然解らない訳じゃないけど

言葉のクセあり過ぎだろ！




てか、あれじゃないの？



怪しい取引現場見てたら

いきなり背後からぁぁあ！

ってやつじゃないの！？(((




背後から突然の声掛けに固まる俺。



















ん？

この人、よく見ると………



















与四郎「あぁ、ごめんごめん。聞き取れなかったよね。俺は風魔流忍術学校の錫高野与四郎」


『っ…風魔……。俺は六年の、』


与四郎「鬼じゃなくて、お花のA先輩」


『・・・はい？』


与四郎「って、喜三太から聞いていた」



















笑った顔




やっぱりこの人、

食満留三郎に似てる(((




てか、鬼じゃなくて

お花ってなんだ…



しかも喜三太から聞いたとか…





え？

喜三太？



















『なぜ喜三太が風魔流忍術学校の貴方に？』


与四郎「喜三太は俺の後輩なんです」


『へぇ……マジか(((』



















あの一年生が風魔流忍者だと…！？

まったく気付なかった…




もしかしたら、

あの一年生って相当のやり手…？



将来、有望の忍者か？
















与四郎「……大丈夫か？」


『あ、はい……お構い無く…』
















気付けば俺は萎れた花の様になっていた。

見破れなかった自分を疑っている…


















『はぁ……あ、年齢聞いてもいいですか？』


与四郎「十五の歳です」


『なんだ！ 俺と一緒か！ なんか安心したー』


与四郎「一緒なんですか？」


『え、そーだけど。俺も六年生だし？』



















歳を聞けば十五。



同じ歳と言えば、

その人は首を傾げた。









あれ…

この感覚…



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