【男主】もう一人の六年生は任務中 玖【忍たま】

大運動会「六年生の屁理屈」三段 ページ8

side A

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留三郎「………どこからか柄杓が飛んできて、それが伊作に直撃したってところだな…」


『どう頑張っても不運なんだな』


仙蔵「そんな事より、あれを見ろ」


『そんな事より(((…ﾎﾞｿｯ』















審判席の隣にて





伊作に勝ったのかを聞いていると、

仙蔵が険しい顔をする。



















長次「タソガレドキ 対 ドクタケ」


『あー、ゲストね』


留三郎「なるほどな。俺達だけじゃ盛り上がらないと」


竹谷「いや、そういう訳じゃないと思いますが…」


久々知「み、みんなでやった方が楽しいですもんね…！」



















そして

タソガレドキとドクタケの戦いは始まった。



タソガレドキからは諸泉尊奈門さん。

ドクタケからは風鬼？って人。





俺はドクタケの事とかよく知らないから、

タソガレドキの尊奈門さんを応援するかな。



















乱太郎「大丈夫かな…」


留三郎「ん？ どうした？ 乱太郎」


乱太郎「いえ……前回みたく、もっぱんを投げたりしないかと心配で…」


『なにそれ』


久々知「A先輩、絶対授業でやってますから…」



















もっぱん…

発煙剤、コショウ、トウガラシ、山椒、煙草、砒霜、煤、石灰などを混ぜ合わせた物。



















仙蔵「はぁ……なぜAはこうも忘れっぽいんだ…」


長次「復習は大事」


『教わったかなぁ？』


留三郎「…………」



















目の前で行われる戦いを

越えて更に向こうの景色。



俺はぼんやり眺めていた



















なかなか決まらず、

制限時間の三分が経とうとしていた。





そこで俺は

ふと、立ち上がる。



















仙蔵「A、何処へ行く？」


『えー、厠くらい行かせてよー』


仙蔵「いや、駄目とは言ってないだろ…」


『直ぐ戻るよ』



















って、いうのは嘘。



雰囲気的に居られなかったから離れただけ。

その原因は解ってる。






気付いてるんだ。

食満留三郎…




俺が厠に行くと嘘を付いているという事を。



















「もっぱん」を知らないと

嘘を付いているという事を。







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