【男主】もう一人の六年生は任務中 玖【忍たま】

丑三つの長屋 一段 ページ41

side 不破雷蔵

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不破「本当に見たんだ…！」


尾浜「寝ぼけてたんじゃないのか？」


竹谷「どうせ夢の中だろ」


鉢屋「いるわけないだろ……、お化けなんて」



















早朝

僕は皆にある事を話した。








それは、

昨夜の出来事である。






夜中に目が覚めた僕は

厠へ行こうと部屋を出た。




用を済ませた後、

部屋へ戻る途中…










長い廊下


向こうから誰かが歩いてくる…




幽かな気配と

感じたことのない異様な空気。





その正体が近くまで来ると、

月明かりに照らされる。




僕は動けなかった。



















久々知「そのお化けはどんな姿をしていたんだ？」


不破「それは……全身真っ黒の服を着て、般若のお面をつけていたんだ…！」


鉢屋「んー……斜堂先生ってお面つけるかなぁ…(((」


尾浜「いや、誰も斜堂先生とは言ってない…」


竹谷「黒い服なら先生の可能性は否定出来ないな」



















月明かりに照らされたソレは、

黒い服に般若のお面…




固まる僕の横を俯いたまま、

静かに通り過ぎて行った…




振り向けなかった。







僕はなんとか足を動かして

部屋に戻った。



そこからの記憶は無い…



















不破「本当に見たのに…」


鉢屋「解った解った…。取り敢えず、先生達に聞いて回ろう」


尾浜「そうだな。俺達も気になるし」


久々知「あれが先生だったら、雷蔵が見たのはお化けじゃないって証明出来るしね！」


竹谷「なんだか楽しくなってきた！」



















そうして僕達は

忍術学園内を回ることになった。




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