【男主】もう一人の六年生は任務中 玖【忍たま】

大運動会「森の中」五段 ページ15

side 食満留三郎

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ドカーンｯ！！















留三郎「なんだ？」


伊作「結構派手にやってるのかな？」


留三郎「行くぞ！ 伊作！」















俺は不運に見舞われる伊作を

庇いながら共に宝を探していた。




これは個人戦。



俺が伊作を庇うのは

「同室だから」の一言に尽きる。










突然、鳴り響く爆発音に

俺と伊作は駆け出した。




そこに宝があるのかと疑問を抱えながら。



















伊作「あれ？ 誰も居ない…？」


留三郎「爆発音となると焙烙火矢だろう。きっと仙蔵あたりが…、」


仙蔵「悪いが、それは私ではない」


伊作「仙蔵！？ じゃあ、いったい誰が…？」



















爆発音で駆け付けたのか、

仙蔵が木の上から俺達に口を開く。




仙蔵じゃないなら、五年生か？



















長次「すごい音がした」


小平太「焙烙火矢か？」


文次郎「宝が見つかったのか！？」


久々知「焙烙火矢にしては……随分火薬の量が多かったですね…」


竹谷「下級生たちは大丈夫か？」



















見渡せば六年生と五年生が集まった。




その様子からすると五年生は、

この爆発に関与していないな。



いよいよ解らなくなってきた…。


















仙蔵「よし、五年生は四年生と合流して後輩たちを忍術学園に避難させるんだ。」


久々知「解りました！」


竹谷「お気を付けて！」














そう言うと二人は走っていった。




姿が見えなくなったのを確認すると、

それぞれが口を開いた。















文次郎「んで？ この爆発の犯人だが。仙蔵でないとすると心当たりは一つだな」


長次「その心当たりの人物がこの場に居ない。」


小平太「よし！ 探しに行こう！」


















一同が小平太に賛成して歩き出そうとした時。
















与四郎「その必要はねぇーだよ」


仙蔵「与四郎さん！？ それはどういう？」


与四郎「これが何だか解るか？」


伊作「あれ？ それってAの棒手裏剣？」


留三郎「いや、少し違う…」


与四郎「恐らく毒が塗ってある。この季節で考えられるのはトリカブトだ。全員忍術学園に戻るぞ」














与四郎さんの表情は険しかった。

言われた通り、全員で忍術学園を目指した。



着けば何やら慌ただしくて…



















留三郎「Aが……居ない…だと！？」



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