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慌ててバッグの中から携帯をとりだす
ぴかぴかぴか…
気づくの遅いんだよ！って点滅してる不在着信
画面をスクロールしてロックを解除すると
着信とメールのオンパレード
そのどれもがかずくんからでスクロールする指が
ドクドクするのを感じながらメールを開く
＊＊＊
いまどこ？
＊＊＊
＊＊＊
とりあえず戻ってこい
＊＊＊
もしかして心配してくれた？
絵文字もないメールに
また心臓がぐにゅって握りつぶされる
ゆっくり顔をあげると相変わらず仏頂面の彼が
携帯を耳にあてていて
ほんのちょっとの時間差で届いた
手の中でブルブル震えるその感覚
着信画面には“かずくん”
目が離せないまま電話に出ると
和也「なぁにやってんのよ」
もう怒ってない？
いつも通りのその声に涙が出そうになるのを
必死に堪える
和也「A？」
『…、……、』
和也「なんか言えや」
『…だっ…て、』
和也「…悪ぃやつに連れてかれそうになってたとか聞いたから探しにきてみりゃ随分楽しそうじゃん」
『ちがっ…』
和也「彼氏探し？」
『…っ、』
そうじゃないのに
うまく伝えられないもどかしさに
かずくんを見つめるけど
キャップを深くかぶりなおし俯かれたら
もうどんな顔をしてるのかも分からない
和也「悪いけどさ…とりあえず切るわ」
『えっ、なんで！』
「切らないで」の一心で
思わず大きくな声を出しちゃったから
それはまるで駄々っ子見たいに見えたはず
皆が一斉にこっちを向いた
だけど俯いたかずくんが一瞬だけ顔をあげて
和也「1回切るから…荷物まとめて戻ってこいよ」
眉尻を下げてふわっと笑うから
受話器越しに聞こえるツーツーツー
の音も今の私には魔法の音で
「ごめんなさい、急用で！」なんて
下手な芝居をしながら急いで荷物をまとめて
リイサに目配せすると手をひらひらさせて
送り出してくれた
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ゆい - この「それはやっぱりきみでした」だいすきで、本物のにのにそっくりで、読んでる自分も顔真っ赤ですww (2014年12月3日 22時) (
レス) id: f15fd69a37 (このIDを非表示/違反報告)
葉雲希(プロフ) - はじめましてm(._.)mこのお話にキュンキュンさられっぱなしです笑笑キュンキュンってなるたびに枕に顔埋めて「にの〜」って叫んでるくらいです笑笑この続きも楽しみに読ませてもらいますね (2014年10月28日 17時) (レス) id: 5d2e808751 (このIDを非表示/違反報告)
れみなり - 今かなりお話変わってるですか？ それ君面白くてめっちゃよんでます！ (2014年5月21日 23時) (レス) id: c84eaa4341 (このIDを非表示/違反報告)
ウル - あい！！もう・・・っこの２人、見てて面白くて、可愛いくらいですよ!？( ´▽｀)風邪、ひかないよう、気をつけてくださいね♪ (2013年11月5日 17時) (レス) id: d33fa9f943 (このIDを非表示/違反報告)
アイミ(プロフ) - 玲羽さん» 初めまして(*^^*)2話っていうとﾎｯﾍﾟｶﾞﾏｯｶあたりでしょうか？ありがとうございます＼(^^)／ぜひぜひコメントしてください☆首を長ーくして待ってますね♪ (2013年7月3日 20時) (レス) id: 269e7e31ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aimi
| 作成日時：2013年4月7日 22時
