story＊141 ページ46
王様のその言葉尻と、まるで合わせたようにエレベーターの到着音が響いて、ｺﾞｳﾝｯと音を立てて重厚な扉が開く。
階数ディスプレイを見て8階やって事をしっかりと確かめてから、"開"ボタンを押して端に避ける。
王様と上司である2人が降りたのを確認してボタンから手を離し、俺もエレベーターを降りた。
藤｢王様、残りの能力者…能力研究所長の中間、同じく副所長の�霤帖�騎士団長の桐山、医療チーム長の室の4名には、私の方から電話連絡しておきます。｣
横｢あぁ、そうしろ。…でも、中間と�霤弔砲魯瓠璽襪諒�がええやろ。ただでさえ新薬の開発で多忙なのに、その合間に電話連絡なんて更に休む時間が減る。｣
藤｢…では、その様に。御心遣い痛み入ります。｣
横｢ん。｣
そこから、王様も流星も小瀧も俺も何も言う事なく、長い廊下を進んで…
"それじゃあ、また明日"と、お部屋に戻られる王様の御姿をお見送りしてから、俺も陽葵様のお部屋のドアをノックした。
(ｺﾝｺﾝｯ)
重｢失礼致します。｣
もう時間も遅いし小さな声で言ってから、大きな音を立てへんように慎重に観音扉を開けると…部屋は既に薄暗く、ベッドの天蓋の中だけにシャンデリアの繊細な明かりが点ってた。
少し離れた所から神ちゃんが王女様に本を読み聞かせる声が聞こえるから、今ここで気付かれて2人の邪魔をせんように、息を潜めて…出来るだけ壁に同化した。
重｢ふぅ〜…ん？｣
暫くすると神ちゃんの声は止み、天蓋の中の明かりも小さくなって、そっと立ち上がった人影が柵で囲われたベッドルームから抜け出してきて…
出口付近に立ってる俺を見つけるなり、驚いた表情で叫びかけた口を塞いだ。
神｢びっ…くりしたぁ…お化けか思た…｣
重｢ごめんごめん。邪魔したら申し訳ないし、静かにしとこう思て。…それに、今さっき帰国したとこやし。｣
神｢そっか、しげEASTに行ってたんよな。…てか、俺に何の説明も無しに何しに行ったん？｣
当然声のボリュームは落としてるけど、ちょっと怒ってるっぽい神ちゃんにこの場で全部説明すると、陽葵様を起こしかねない。
てか、確実に起こしてまう。
せやから…俺自身、神ちゃんに謝らなあかん事もあるし、もう今日の業務が終了してる事を確認してから、神ちゃんの腕を引いて陽葵様のお部屋を出た。
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和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです！これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！イースト帝国の闇は深いですね！ ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります！ (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年12月28日 17時
