story＊127 ページ32
＊重岡side＊
重｢はぁ〜…めっちゃ歩くやぁーん…｣
重岡大毅、自ら別行動する事を選んだくせに早くも心が折れそうです。
…だって、知らんかってんもん。
ｶﾍﾟﾗ地区への飛行機やヘリの着陸が禁止でｳｫｰﾙとかいう壁の内側にある飛行場に降りなあかんとか…
そこから一番近いｹﾞｰﾄとかいう検問所までは4キロもあるのに、タクシーは電話予約せな乗れへんとか…
しかも、今の時間予約は一杯で空きはありませんって何っ！？新手の嫌がらせなんっ！？
…でもどうやら、俺の行きたい方面には電車が通じてへんらしく、バスも2時間は来ん。
せやから歩くしかなくなって…帰りのタクシーだけは確りと予約して、およそ50分はかかる道を歩き出した。
…のが、40分前の事。
あれから多分3kmくらい歩ってきて、俺はもう汗でﾋﾞｯｼｮﾋﾞｼｮ。地球温暖化の影響か何か知らんけど、まだ梅雨入りも前やのに今の気温は25℃超えらしい。
…汗っかきの俺にはちょっとキツいな。もう夕方やからそろそろ下がって欲しいわ。
重｢まだ着かんのぉ〜…？｣
仕事柄体力には自信があるから全然平気やけど、長袖で来てもうたから…まぁ蒸し暑い。
ｶﾞｯﾂﾘ【王立護衛団】の文字が刺繍されたYシャツを腕捲りしながら、制帽として被らされた黒いベレー帽を頭から毟り取り、ポケットに突っ込む。
旧埼玉になんて来なきゃよかった…なんて、暑さでギブして帰りたくなりつつも、ここまで来てもうたからには歩くしかないし、先に進んでたら…
ふと見た前方のｳｫｰﾙ下に検問所のような建物が見えて、一気にしんどさが吹っ飛んだ。
重｢あったぁぁぁｯ！ｶﾞｰﾃﾞﾝｳｫｰﾙ南ｹﾞｰﾄAｯ！！｣
汗ﾋﾞｯｼｮﾋﾞｼｮで喉ｶﾗｯｶﾗやったのに、ｹﾞｰﾄらしき建物に向かって約400mを全速力で猛ダッシュ。
そして…やっとこさ到着したら、ｹﾞｰﾄには軍服っぽい服装の検問官がいっぱい居って…
みんな強面やから超怖いけど、通らな向こう側に行けへんし…意を決して自動改札のようなそこに近付いた。
検問官｢おい、そこの男。止まれ。｣
重｢ひぇっ！？なっ、なんですかっ？｣
野太い声に呼び止められて左横に首だけを動かすと、そこには…服着てても分かるくらい筋肉ムキムキで、不機嫌そうに腕を組み、眉間に皺を寄せた検問官のお兄さんが。
その人は俺が思わず出した奇声にも不快気に顔を顰めて、溜め息を吐きながらﾄﾝﾄﾝｯと胸元を指した。
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和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです！これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！イースト帝国の闇は深いですね！ ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります！ (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年12月28日 17時
