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story*123 ページ28

横「ん?…藤井、どうかしたんか。気になる事があるなら言うてみろ。」



藤「王様、本当に宜しかったのですか…?皇帝にあのような態度を取ってしまって…」




横「何やお前、それでええと思ったから話の最中黙ってたんとちゃうんか?」





てっきりそうやと思って、さっき小瀧に【藤井を見習え】なんて言うたのに、藤井は返事もせんとまた黙り込む。


余りに長い間黙秘し続けるもんやから少し頭に来て、藤井が喋り出すのを待たずに先に進もうとすると…

遠くの方から"ガッシャーンッ!"と何かが割れる大きな音がして、驚いてまた直ぐに立ち止まった。





横「びっ…くりした……何の音?」



藤「今の音は、恐らくティーカップが割れる音…音質から、イギリス製のボーンチャイナかと。

…先程皇帝の部屋で使われていた物もボーンチャイナでしたので、もしや皇帝が怒ってティーカップを叩き割ったのではっ…?」



横「…何や、よく喋るやん。」



藤「っ!…申し訳ありませんっ。」





さっきまで一言も発さへんかったから、急にいつもより饒舌になったことを指したら、藤井は珍しい事に身を縮めてスッと頭を下げた。


それが何だか普段の藤井らしくなくて、言い方は悪いけど面白くて…

悪いとは思いつつ、"ブフォッ!"と思い切り吹き出した。





藤「え…?何故、その様に笑っておられるのです…?」



小「王様…?」



横「ふふッ、悪い…ふはっ、気にせんといてくれっ…」





不思議そうにしてる2人の顔には、完っ全に【気にするなって言われても気になりますよ…】って書いてあるけど、まぁスルーしてと。

藤井と小瀧を置いてけぼりにして先へ進むと、慌てて追いかけてきたから話題を変えようと、ある提案をした。





横「…よし、観光しよ。」



小「はいっ?え、観光ですかっ?」



横「そう、観光。もしかしたら二度とEAST帝国に来れんかもしれへんし、買い物でもして帰ろうや。

…あ、ほら、重岡との合流時間までまだまだあるし暇やろ?」





どうよどうよってドヤ顔をかましたら…みるみる目を輝かせる小瀧と、どっちつかずで微妙な表情をして首を傾げる藤井。

…あかん。今日の藤井、めっちゃ面倒臭い奴になってんねんけど。

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和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです!これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます!イースト帝国の闇は深いですね! ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります! (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると、とても励みになります!これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:和音 | 作成日時:2019年12月28日 17時

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