story＊113 ページ18
小｢…えっ？｣
横｢…えっ、重岡？｣
急な事にﾎﾟｶｰﾝとしてもうてたら、王様も俺と同じようなリアクションをされ、読まれてた小説のページがﾊﾟﾗﾊﾟﾗと早送り。
それを見て、あっ､あっ､栞っ！栞っ！…なんて、ラックを押しながら俺も王様の元へ向かうと、しげがゆっくりと顔を上げ、訳の分からん事を言い始めた。
重｢王様、お願い致します！私もEAST帝国へ同行させて下さいませんかっ？｣
横｢…はっ？えっ？｣
小｢…同行？しげが？｣
俺も勿論驚いたけど、何より王様が今まで見た事のないｷｮﾄﾝ顔でフリーズされとって、慌てて声をお掛けすると…ﾊｯと我に返って縋るように流星を見た。
…すると、流石は第一執事。
ご主人様の視線にすぐに気が付いて、流星はしげの言葉に補足を加えるように話し始めた。
藤｢彼は…重岡は、王女様の執事です。きっと、我が国から王女様を奪おうとしているEAST帝国を、誰より恨めしく思っている者でしょう。
…しかし、重岡は東について何も知りません。東は我らの事をよく知っているのに。
それは…どうしようもなく、悔しい筈です。｣
重｢っ…｣
藤｢…勿論、そう簡単な問題ではないという事は、よく存じております。能力者を失うリスクを1%でも下げるのが、WEST王国の為だという事も。
…ですので、王様に…ご判断を仰ぎたいのです。｣
横｢そうか…｣
王様は流星の言葉を聞かれると、手にお持ちのままやった小説をｽｯとテーブルの上に置き、腕を組んで暫く考え込むように口を閉ざされた。
…そして、そこから15秒程の沈黙の後…王様は1つ息を吐き、【いいだろう】と頷かれた。
重｢ホンマですかっ？ありがとうございます、王様っ！｣
横｢…但し、一つ条件がある。お前のその格好…｣
重｢燕尾服…ですか？｣
横｢あぁ、それを脱げ。｣
重｢……えっ。｣
王様の放たれた一言に、一体コイツは何を想像したのか、急に自分の体を守るみたいに抱き締めて…
ちょっとニヤけたような、頬を赤らめたような顔で俺と流星の方を見たしげ。
…いや、王様の御前で何をしとるんや重岡大毅。
王様も驚いてはるって。
横｢…アホか。｣
あ、ツッコんだ。
…というか、執事が一国の王様にツッコませた。
恐るべし、重岡大毅。
…てか、これは何やの？何の時間なん？
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和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです！これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！イースト帝国の闇は深いですね！ ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります！ (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年12月28日 17時
