story*109 ページ14
藤《…じゃ、そろそろ準備始めなあかんから切るわ。》
中「あぁ、おん。わざわざ電話くれてありがとな。」
藤《ん。…あ、薬の開発頑張るのはええけど、体調崩さんようにな。ほな、バイバイ。》
中「うん、おおきに。またな。」
流星との電話を切って、ふと腕時計を見ると現在時刻は15時ちょっと前。
今から直ぐにEASTに発ったとして、着くのは16時頃…王様があの皇帝と長話するとも思えんし、18時になる前には向こうを出るはず。
…つまり、今日の夜にはこれから"東"が起こす行動が分かる。
王国に火を放つのか、民を傷つけ殺すのか…
将又、俺達WESTの能力者を根絶やしにしようとするのか…
今はまだ分からへんけど、俺たちに出来る事は一つだけやから…能力消滅薬を生み出す為に、スマホを白衣の内ポケットに戻して再び研究室の中へと入った。
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*重岡side*
陽「ともーっ、見て見てっ!ともの絵描いてんっ!どぉーっ?可愛いやろーっ?」
神「わぁ、陽葵様すっごくお上手です!でも、私は可愛いより格好良いの方が嬉しいですねぇ…やっぱり、男ですから!」
陽「えーっ、ともは可愛いキャラやろ?可愛いでええやんっ!」
神「えぇ…陽葵様、男のプライドは…」
陽「知らんもーんっ。」
お熱も全快されて元気になられたとは言え…まだ外遊びは禁止やから、お部屋でお絵描きしてらっしゃる陽葵様と神ちゃんのやり取りを遠目から見る。
したら、ふっと目に入った時計が15時を指してて…まだ【可愛い】【格好良い】論争を続けてる2人の方へと近付いた。
陽「あっ、大毅っ!大毅はどー思う?ともは可愛いんかな?格好良いんかな?」
重「んー…私は可愛い派に一票ですかね。」
陽「せやろーっ?やっぱり、ともはイケメンキャラとちゃうんよ。うん。」
確信を持ったとでも仰るように何度も頷く陽葵様を見て、完全に瀕死の神ちゃん。
"男のプライドがズタズタに…" とか言うてるけど、とりあえず今はスルーして…
神ちゃんを描いたのの横に大量のハートを描き足しておられる陽葵様のお隣にしゃがんだ。
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和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです!これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます!イースト帝国の闇は深いですね! ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります! (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると、とても励みになります!これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和音 | 作成日時:2019年12月28日 17時