doll＊411 ページ21
橙｢俺…もう､あかんって…分かってる。
…ほんまは…ｯ…今話せてるのも…奇跡やって､､
…だって……さっき､落ちた時…無くなってる筈の…命やから…ｯ…｣
黄｢ｯ…そんな事ない！アキトが今俺と話してるのは､アキト自身が生きたいって思って命を掴み取ったからやろっ！？
たとえ身体が動かんくても、ローザミスティカさえあれば生きていられ…｣
橙｢違うｯ…｣
黄｢…えっ…？｣
ぐっと唇を噛み締めて､【違う】と首を横に振ったアキトは､苦しそうに眉間に皺を寄せ…
拳を力強く握りながら、俺の顔を見上げた。
橙｢…俺は…ｯ…あの瞬間…【生きたい】なんて思わんかったよ…！これが運命やったんやって…受け入れたよ…ｯ…！
それって､､あかん事なんっ…？
…ジュンタくんが言うてる事は､何の意味もない事や…っ…
壊れたボディ､相応しくない器､､､ロイスになる資格のない俺が生き続けたら…WEST GAMEには永遠に終わりは訪れへん。
ｯ…ただ…時間ばかりが過ぎていって､､きっと…お父様もお怒りになる。
……なぁ、ジュンタくん…俺はもうこれで十分やねん…ｯ…もう､､覚悟は出来てるの…っ…！｣
黄｢ｯ…｣
しんどい筈の体にムチを打ち、俺に声を荒らげたアキト。
はぁ…はぁ…と肩を上下させ…必死に足りなくなった酸素を吸い込む姿を見て､どれだけ本気だったかが伺えた。
…あれが、アキトの本音や。
初めて俺に見せた……あいつの､ローゼンボーイズの第3ドールとしての”プライド”やった。
【WEST GAMEを棄権し､盤上から自ら降りる】
…という､､俺が覆すことの出来ひん､固い決意。
橙｢もう…もうええねん。
ジュンタくんとタカヒロと…一緒に作った昔の思い出も､､弟達と過ごしたあの日々の事も､､
…大好きなまーくんの事も､､まーくんの作ってくれる美味しいご飯の味も……全部全部…覚えてるから…ｯ…
…せやから､､俺はｯ……｣
黄｢…っ！！｣
…アキトが何か言い切る前に､その胸元が橙色に光って…
【もう覚悟は出来てる】
…そんな言葉の通り､真っ赤な宝石がゆっくりと露出して､､ふんわりとアキトの手に乗っかった。
黄｢お前ｯ…まさかっ…｣
橙｢…いや…抜き出した…訳じゃない……でも､､これは…
…ジュンタくんに…ｯ…あげる…｣
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ななみ(プロフ) - アキトおおおおおおお泣うわああああああああ(´Д⊂ヽ朝から全部読んで感動しました泣決着の予想は付いていたが読み進めると悲しい気持ちになりました泣ジュンタくん！！アキトくん大好きだよ！！ (2022年11月22日 6時) (
レス) @page29 id: c060af3ed8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ８７８さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しく、とても励みになります(^^)これからもこの作品をよろしくお願い致します(^^) (2019年4月20日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
８７８ - いつも更新を楽しみにしてます！vol.9の更新がんばってください！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: e0fce50eaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年4月20日 14時
