doll＊410 ページ20
橙｢っ､､ごめんは…俺の方やな…ｯ…
…こんな事…頼んで…っ…ジュンタくん苦しめて…ｯ…｣
黄｢アキト…｣
橙｢…ごめんな､ジュンタくんｯ……ホンマに…ごめんっ…｣
震えた声で…何度も何度も【ごめん】を繰り返したアキトは､薄らと開いた目に大粒の涙を浮かべて俺を見て､､
でも…それが零れ落ちる前に､力の入ってへん右手でそっと目元を拭った。
まるで､いつもみたいに【泣いてへん！】って強がる様に。
橙｢っ､ごめ……ジュンタくん､ちょっと…起こしてくれへん…？
…何か､､動かへんねん……身体が…｣
黄｢えっ…？｣
橙｢…お願い､｣
突然そんな事を言われてビックリした…筈やのに､俺の頭はやけに冷静で…
ダランと力が抜けた足を見ても､寝返りすら打てへんくなった体を見ても､､パニックになることは無かった。
何故こんなに冷静なのか、俺自身にも理解は出来ひんかったけど。
黄｢…分かった。｣
多分､落ちた衝撃でアキトのボディの中にある大事なパーツが破損して､全身が麻痺してもうたんや…なんて考えて､､
一番楽な体勢を探してアキトの頭の方に移動すると…両脇に腕を差し入れて､力が抜けて重たい身体をゆっくりと抱き起こした。
黄｢よいっ…しょ…っ…｣
そのままアキトの後ろに回り込んでストッパー代わりになると…
自分の身体を支えられへんアキトは､俺に全体重をかけて寄りかかった。
橙｢ごめん…な……俺､､重い…のに…｣
黄｢…気にせんでええねん。｣
橙｢んふ､､やっぱり…ジュンタくんは…優しいなぁ……ｯ…おおきに…ね…
…あ､そうや､､､起こしてもらったのは……”今までありがとう”って…言いたかったからやねん…ｯ…｣
黄｢…えっ､､｣
”今まで”って…もう居らんくなるみたいな言い方をするもんやから､目を見開いてアキトを見たら…
…ありったけの力を振り絞って首を動かして､顔だけを俺の方へ向けて微笑んだ。
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ななみ(プロフ) - アキトおおおおおおお泣うわああああああああ(´Д⊂ヽ朝から全部読んで感動しました泣決着の予想は付いていたが読み進めると悲しい気持ちになりました泣ジュンタくん！！アキトくん大好きだよ！！ (2022年11月22日 6時) (
レス) @page29 id: c060af3ed8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ８７８さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しく、とても励みになります(^^)これからもこの作品をよろしくお願い致します(^^) (2019年4月20日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
８７８ - いつも更新を楽しみにしてます！vol.9の更新がんばってください！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: e0fce50eaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年4月20日 14時
