doll＊409 ページ19
＊黄side＊
アキトが落ちた｡
そう理解する前に､体が勝手に動いて助けに向かったけど……まるで間に合わずに､少し離れた所でﾄﾞｽﾝｯと鈍い音がして…
あいつの身体は…勢いよく地面に叩きつけられた｡
橙｢ｯ…ぅうﾞｯ…｣
黄｢アキトｯ！！｣
黄色の翼を羽ばたかせ､俺も急いで蹲ったまま起き上がらへんアキトの元へと下降すると…
自分の身体を抱え込む様に倒れ､丸まった背中は…苦しそうに大きく上下して､小刻みに震えてる｡
【俺のせい】
そんな言葉だけが､俺の頭に…心に…深く突き刺さった｡
橙｢ｯ…ﾊｧｯ……ぃﾞｯ…たぃ…っ…｣
黄｢ｯ…どこっ？どこが痛むんっ？｣
戦いの最中やって事も忘れ…キャラに無い程テンパりながら､辛そうに声を漏らすアキトの顔を覗き込むと…
アキトは…眉間に皺を寄せてぎゅっと目を閉じたまま､ゆっくりと首を横に振った｡
橙｢ｯ…心配なんて…せんでええ…っ……今は…敵やで…ｯ…？
…っ…ほら…トドメ…刺して…ｯ……ええよ…っ､｣
黄｢ｯお前っ､この状況で何言って､､｣
橙｢な､んで…？今だから…言うんやろ…っ…？
…最初から､､俺が負けることは決まってた……それ、分かってて…ジュンタくんは俺に付き合ってくれたんやろ…？
…ｯ…俺の､､ワガママに…ｯ､｣
黄｢っ…､｣
アキトは…自分の右胸の辺りを押さえて､冷や汗を流しながらも俺に笑顔を向け､､､
【俺は､これで終わりでええんや｡】
そう…それだけを言うて､フッと俺から視線を外した｡
…でも､譬えアキトの言葉が間違ってへんとしても､俺には…やっぱり無理で､､
グシャグシャと頭を掻いて唇を噛み締めながら、俺は……大きく広げてた背中の翼を折り畳み､アキトの傍に膝を着いて座り込んだ｡
黄｢……ｯ､ごめん…｣
橙｢…えっ､､｣
黄｢トドメなんて…トドメなんて刺されへんｯ…
…自分でもな､変やと思う｡可笑しいと思うねん｡
”本気でやる”って心に決めてきた筈やったのに､こんな事言うなんて…
…しかも､俺は…狂おしい程ローザミスティカを求めて…幾度と戦ってきた｡
トモヒロやって､この手で…
ｯ…でも､お前は…アキトだけはｯ…｣
【どうしても無理なんや！】
…そう言おうとした瞬間…俺の言葉を遮る様にして､アキトがさっきよりも弱々しくなった声を発した｡
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ななみ(プロフ) - アキトおおおおおおお泣うわああああああああ(´Д⊂ヽ朝から全部読んで感動しました泣決着の予想は付いていたが読み進めると悲しい気持ちになりました泣ジュンタくん！！アキトくん大好きだよ！！ (2022年11月22日 6時) (
レス) @page29 id: c060af3ed8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ８７８さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しく、とても励みになります(^^)これからもこの作品をよろしくお願い致します(^^) (2019年4月20日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
８７８ - いつも更新を楽しみにしてます！vol.9の更新がんばってください！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: e0fce50eaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年4月20日 14時
