doll＊403 ページ13
あれから暫く空を飛んで、隣町まで来た。
ジュンタくんが居る場所と言えば、きっとあの大きな病院やから…
うろ覚えの頭で、キョロキョロといっぱいの建物を見下ろして探してたら、、
…突然後ろから肩を叩かれて、ギョッとして身体が跳ねた。
橙｢ｯ…誰っ！！｣
黄｢いや、驚き過ぎやし怯え過ぎ。｣
橙｢あっ、ジュンタくん！｣
病院をに辿り着く前に、探してたジュンタくんとばったり遭遇。
【ホンマ、ビビりやな。】なんて悪戯っぽく笑ったジュンタくんは…黄色の翼をワサワサと羽ばたかせながらその場に留まって、、
俺の目をじっと見詰めると、ビシッと指差して片方の口角を上げた。
黄｢…お前、泣いたやろ。｣
橙｢えっ、そんな分かるくらい赤いっ？｣
黄｢…冗談。何、ホンマに泣いたんや。珍し。｣
橙｢ｯ…いじわるーっ、、｣
あっさりと嵌められた俺に…ジュンタくんは【悪い悪い】って、全然そんな事思うてへんように謝って、、
でも、俺が泣いてたって分かったら、その理由が気になったのか…ちょっと聞きづらそうに頭を掻いてから、ゆっくりと口を動かした。
黄｢…あの、、何か…あったん…？｣
橙｢いや…違うねん。
…この前お願いしたやつ、、
…今日、ジュンタくんと決着つけたくて…
でも、まーくんと離れると思ったら寂しくなってもーて…ちょっと泣いちゃってん。へへっ、｣
黄｢…あぁ、｣
ちょこっと無理して笑った俺に、少し眉を下げた後考え込むように俯いたジュンタくん。
…でも、直ぐに顔を上げて…理解した様に頷いた。
黄｢ええよ、お前がそう決めたなら。
…マスターと離れることも、俺と戦うことも。｣
橙｢…うん。｣
黄｢…でも、ここじゃ戦えへん。移動しようや。｣
橙｢あっ、それやったら…
”俺のフィールド” でもええかなぁ…？｣
黄｢…えっ？｣
ジュンタくんは驚いた様子やけど…
どうせなら、今日が最後なら、来て欲しいと思った。
大好きなジュンタくんには、俺のフィールドに。
…まだ、俺以外誰も入れたことのない、俺だけの世界に。
橙｢最後…やから、ね…？｣
黄｢…っ、｣
そんな俺の言葉に、複雑そうな顔をしてまた顔を伏せるジュンタくんやけど…
俺が覚悟を決めたのと同じく、覚悟はして来たみたいで…
【分かった】って柔らかく微笑んだ。
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ななみ(プロフ) - アキトおおおおおおお泣うわああああああああ(´Д⊂ヽ朝から全部読んで感動しました泣決着の予想は付いていたが読み進めると悲しい気持ちになりました泣ジュンタくん！！アキトくん大好きだよ！！ (2022年11月22日 6時) (
レス) @page29 id: c060af3ed8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ８７８さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しく、とても励みになります(^^)これからもこの作品をよろしくお願い致します(^^) (2019年4月20日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
８７８ - いつも更新を楽しみにしてます！vol.9の更新がんばってください！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: e0fce50eaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年4月20日 14時
