2-2＊訪問 ページ7
翌日の放課後。
私達3人は図書館で忘却書を探しています。
けど…
「全然みつからなぁぁい…！」
「こっちもないっす…」
もっとすぐに見つかると思ってたんだけど…。
私の方も、源くんの方にもないんだし花子くんの方にあるのかな。
花子くんのところへ行こうとしたとき。
「あ！花子…その本！」
花子くんがすぐ近くに来ていた。
その腕の中には1冊の本。
きっと忘却書ね！
忘却書なんて言うから綺麗な感じなのかしら…
それともカッコイイ感じ…！？
「ジャジャーン！見つけたよー！」
そう言って花子くんが見せてきたのはボロボロで茶色い表紙に金色の字で"忘却書"と書いてあるだけの地味な本。
「…こ、これが……？」
「…ボロボロじゃねえか。」
想像してたのと全然違う…
ちょっとがっかりしながらもその本を持つ。
持ってみると思ってたより軽かった。
そして鍵付き、今は開いてるみたいだけど。
「…さ、ヤシロ。
その本を開けば忘却書のところに行ける筈だ。」
ごくり。
私はそっと1ページ目を開いた。
すると風もないのにページが勝手にぱらぱらと捲れていき、
眩い光があたりを包む。
思わずぎゅっと目を瞑り、
光が消えてから、恐る恐る目を開くと＿＿＿＿
そこは見知らぬ図書館だった。
構造はさっきまでいた図書館とおんなじだけど、
何だかボロボロで古くさい。
本棚に入ってる本も数十年も昔のもの…。
でも私が持っていた忘却書はまるでそれらと反対のように綺麗になっていた。
ちらりと外を見る。
…さっきまでこんなに日は暮れてなかった筈。
やっぱりここは私の知ってるところじゃないんだと実感してちょっと怖い。
街並みは少し似ているけど、
確かに広がるのは見たことのない景色。
ここはどこなんだろうと関係ないことを考える。
よく見ると図書館の隅。
なんだか大きくて分厚い本を読んでる女の子がいた。
…あれ、
私と同じ"制服"を着てる。
でもまさか、生徒…じゃないよね？
「あ、あなたは…？」
私が声をかけると女の子が振り返る。
彼女は私を見て、何かを"懐かしむ"ような表情をした。
…どうしてそんな顔するの？
もしかして私、この子に会ったことがあるの？
「…初めまして、私は刻音。
記憶を＿＿＿＿」
「…A、？」
女の子…刻音さんは花子くんを見ると目を見開いた。
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ハヒフ - そこでやめないでくれぇﾋﾟｴﾝ (2022年2月21日 21時) (
レス) @page19 id: ee79ae4f81 (このIDを非表示/違反報告)
刃華禰 - 更新待ってます！！ (2020年3月25日 14時) (レス) id: 022f9f82f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきもち。(プロフ) - そうなんですね！ありがとうございました！ (2020年3月16日 10時) (レス) id: 9402601da5 (このIDを非表示/違反報告)
ニノミ(プロフ) - ゆきもち。さん» すみません…わからないです…。本作品のcssは他の作者さんが配布していたものを使用しているのですが、その作者さんがいつの間に占ツクを退会されたのかアカウントが消されていて配布も行っていないようです。お役に立たずごめんなさい…。 (2020年3月16日 10時) (レス) id: 913fcb9d41 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきもち。(プロフ) - cssのパスってなんですか？？ (2020年3月16日 0時) (レス) id: 9402601da5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニノミ | 作成日時：2020年2月18日 20時
