39.都会では... Kazu ページ14
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この大きい城にひとり、ふたり…居ないってだけでも、大分広く感じる。
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ぷわーんと鼻に掠めるいい匂い。
そして目の前には満面の笑みの相葉氏。
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雅 「やった〜！超久しぶりじゃない？お好み焼き」
翔 「松潤があんま好みじゃないもんね」
智 「なんか友達同士でパーティーしてるみたいで楽しいねぇ」
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いい歳の大人が目の前のプレートで
お好み焼きを焼きながらワイワイはしゃいでる。
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和 「…本当、何歳なんすか」
パーティーみたいってこの方達、子供かって。
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雅 「そういえば松潤達今、北海道か〜元気してるかなぁ」
翔 「元気してるかなぁ…ってまだ2日目だぞ」
智 「神崎ちゃん、松潤にあれこれ言われて疲れてんじゃないのかなぁ」
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確かに。潤くんは少し注文が多いってところはあるかも。
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雅 「ん〜まあね。でも上手くやってるでしょ。
この旅行を機に二人超仲良くなったりしてね〜！」
翔 「おいおい、勝手に想像すんな相葉さん」
智 「…ふふ。でもそうなったら面白いけどねぇ」
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…そういえばこの前。
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『A、こっち手伝って』
潤くん、アイツのこと名前で呼んでたし。
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冗談とかじゃなく、本当にそれあり得るかも…なんて。
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雅 「ニノちゃん、それ焦げてるよ〜」
和 「あ、…ほんとだ」
雅 「もうどうしたの、珍しぃ〜」
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なんでか分んねぇけど
ちょっとだけ…ほんのちょっとだけ
胸の奥が燻ってる気がする。
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作者名：大宮華花
| 作者ホームページ：http://s.ameblo.jp/nino1206smile/
作成日時：2019年7月3日 23時
