疑似恋愛～Kazunari～ (ページ33)

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あ)「わー、すごい！！」

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これは3時間前。

和)「どこいく？」
あ)「え、どこでもいい笑」

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和)「思い出作りたいんだろ？じゃありんごちゃんが彼氏と行ってみたい場所行ったら？」

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あ)「水族館！！！」

こうやってここに来たんだけどさ
大はしゃぎなわけ。

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飼育員)「じゃあイルカに触ってみたい人！」

男の子)「ママー。イルカ触りたい。」
母)「じゃあ。元気よくあげないとね。」

男の子)「恥ずかしくて出来ないよ…。」

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、

あ)「はい！！」

子供の中に混じって手をあげる彼女。

飼育員)「じゃあ、元気にあげてくれたお姉さん。」

あ)「一緒にいこっか！」
男の子)「え、いいの？」
あ)「お姉ちゃん一人じゃ恥ずかしいから笑」

そういって男の子を連れて行った彼女。

男の子)「お姉ちゃんありがとう！！」
あ)「いいよいいよ笑」

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和)「ねー、さっきのあの子のために？」
あ)「んー、どうだろ？笑あたしも小さい頃は手とかあげれるような子供じゃなかったから笑」

そういった彼女の顔は今までみたことのないような顔できらっきらの笑顔だった、

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和)「あ、そういえばさ。りんごちゃんって初彼氏なの？俺が。」

あ)「うん、そうだよ。」

和)「なんで？告白とかされなかったの？」

あ)「うーん、されたこともあるけどあたし好きな人いたから笑」

和)「なにそれ笑」
あ)「初恋の男の子が、ずっと好きだったの。二宮くんの初恋は？」

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和)「小学生の時にね笑」

あ)「ふーん。」

それ以上彼女は聞いてこなかった。

和)「…あ、これ。あげる！」
あ)「なにこれ…イルカだ！！」

あ)「イルカのキーホルダー！可愛い！大切にするね」

和)「う、うん。」

その後も手をつないでたくさんの魚をみた。

たぶん、周りからみたら普通のカップル

けど、俺たちは偽りの疑似恋愛なんだ。