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某都市郊外。


家々の合間に木々が生い茂る、緑多き土地。


山を背後に、周辺の家々とは異質な雰囲気を醸し出している、大きくも古い印象を受ける日本家屋を囲う門の前に、一人の男が立っていた。


スーツのネクタイを窮屈に思いながら、表札の名前を確認した。


『蘆屋』


スーツの男は、わずかに口元を綻ばせるが、すぐに引き締めた。


固く閉じられた門の戸を、三度叩いた。


直ぐに、門がギギギと音を立てて開き、中から真っ白な着物に浅葱色の袴を着た男が出てきた。


敷地内だけ時代が違うようで、広い土地に大きな日本家屋の母屋がずっしりと構え、その周辺には離れや蔵などが見えた。


「『蘆屋A』と言う・・(もの)・・(ある)と聞いたんだが」


スーツの男が問いかけると、和装の男は、『少々お待ちください』と言い残し、門を閉めた。


五分ほど待つと、また門が開き、先ほどの浅葱の袴と共に、紫に白紋の入った袴を着た男が立っていた。


スーツの男はもう一度訪ねた。


「ここに、『蘆屋A』という、どんな人でも呪い殺すことができるものがいると聞いたのだが」


「……知りませんねぇ。

どこかと間違えているのでは?」


紫の袴の男は白々しく答えた。


「***殿から話を聞いてな、依頼をしたいんだ」


声を小さくして言いながら、男は懐から札束の入った封筒を取り出した。


中身をちらりと見せると、紫の袴の男は、パッと表情を変え、快く屋敷の中へ通した。


「そうでしたか、こちらへどうぞ」


浅葱色の方を下がらせ、へこへこと気持ちの悪い笑みを浮かべながら、スーツの男を案内した。

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あき(プロフ) - 華音さん» こんにちは。ありがとうございます!とっても嬉しいです。修正したいのですが、時間があまりとれないので、どこがどう間違っているのかも一緒にお伝えしていただきたいです(^^;)読みづらかったとは思いますが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました! (2021年9月16日 12時) (レス) id: aa37dea49f (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんばんわ☆初めまして!面白くて感情移入しながら一気読みしてしまいました(^ν^)ただ、所々ですが誤字脱字や一文字抜けている部分がございましたので見直してみて下さいね。 (2021年9月13日 22時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 一気読みしました!最後の最後に感情を取り戻した呪術師審神者は幸せに暮らせてるといいですね! (2020年2月5日 17時) (レス) id: b5fce10f2a (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 架音さん» いえいえ。今まで読んでいただき、ありがとうございました。 (2019年9月15日 10時) (レス) id: 71334657d1 (このIDを非表示/違反報告)
架音(プロフ) - 遅くなってしまってすみません。最終話まで読ませていただきました。とても感動しました!素敵な作品をありがとうございました!更新お疲れ様でした。 (2019年9月14日 22時) (レス) id: 28682758c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あき | 作者ホームページ:    
作成日時:2019年4月23日 22時

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