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Aは、護符を飛ばしながら考えていた。
もし私が、今も小説の登場人物の真似をしているのだとしたら。
状況把握のために周囲を見渡せば、視界の端で加州が室内にみんなを呼んでいるのが見えた。
先程、刀剣男士以外を入れない結界を、広間を覆うように作った。
触れれば消滅するように護符も貼った。
その中に入れば安全だし、加州に渡した式たちが怪我も癒してくれる。
先程から戦っている刀剣男士の姿があまり見えなくなってきている。
もうみんな大丈夫かな。
そう思った時、建物の方から呼ばれた。
「主！！」
目の前の遡行軍を消し、振り返ると加州が縁側に立っていた。
隣には三日月と一期。
背後には傷を癒している他のみんなの姿が見えた。
「主！もうみんないる！だから……」
『だから早く、こっちへ来て』
伸ばした手が結界によって阻まれ、そして、言葉も消える。
焦った顔で、結界をペタペタと触り、少し強く叩いてみるが、ビクともしない。
それもそのはずだった。
その結界は、一度入って仕舞えば、結界が消滅するまで外に出ることはできないように張ったのだから。
加州たちの表情が、焦りから驚きに変わった。
「主！！」
三日月が叫ぶ。
Aは、視線を目の前の敵に戻した。
随分と増え、間合いを詰められてしまっている。
空を見上げれば、時間遡行軍が出現するときに見られる時空の歪みがいくつも空いていた。
まだ長いか。
Aは、余裕の残る頭で考えた。
斬りかかってくる敵を避け、消しながらAは思う。
『もし私が、今も小説の登場人物の真似をしているのだとしたら、私一人が犠牲になるのも、案外悪い考えじゃ無いかもしれない』と。
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あき(プロフ) - 華音さん» こんにちは。ありがとうございます！とっても嬉しいです。修正したいのですが、時間があまりとれないので、どこがどう間違っているのかも一緒にお伝えしていただきたいです(^^;)読みづらかったとは思いますが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました！ (2021年9月16日 12時) (
レス) id: aa37dea49f (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんばんわ☆初めまして！面白くて感情移入しながら一気読みしてしまいました（＾ν＾）ただ、所々ですが誤字脱字や一文字抜けている部分がございましたので見直してみて下さいね。 (2021年9月13日 22時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 一気読みしました！最後の最後に感情を取り戻した呪術師審神者は幸せに暮らせてるといいですね！ (2020年2月5日 17時) (レス) id: b5fce10f2a (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 架音さん» いえいえ。今まで読んでいただき、ありがとうございました。 (2019年9月15日 10時) (レス) id: 71334657d1 (このIDを非表示/違反報告)
架音(プロフ) - 遅くなってしまってすみません。最終話まで読ませていただきました。とても感動しました！素敵な作品をありがとうございました！更新お疲れ様でした。 (2019年9月14日 22時) (レス) id: 28682758c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作者ホームページ：
作成日時：2019年4月23日 22時
