45話。 ページ4
心絆さんはあの後も寝てしまったようなので、今は白福さんとバンガローにいます。
武ちゃん先生もいないから、授業もできないので解散になりました!
そう言えば、白布くんがくれた絵本、持ってきたんだよね。読んでみよっと。
白福「!Aちゃん、その本、私にも見せて〜」
『良いですよ!一緒に見ましょ!』
私たちは、絵本のページをめくった。
ーーーーーー
ー大草原の三つ葉妖精ー
あるところに、三つ葉妖精のAがいました。
お母さんとAは妖精でしたが、お父さんとお姉ちゃんは人間でした。
三つ葉妖精は、普段は三つ葉の姿ですが、夜だけ人の姿になれる、珍しい妖精でした。
Aは、お母さんと2人きりですが、幸せな毎日を送っていました。
ある日のことです。Aは、いつも通り草原で三つ葉になっていました。
Aは、三つ葉の姿の時間が嫌いでした。
ここを通る人達がAを無視して踏みつけるからです。
『早く夜にならないかなぁ。』
そう呟いた時、元気のいい男の子がこっちへ走ってきました。
あぁ、また踏まれるんだな。そう思った瞬間、
「お前、素敵だな!キレイ!俺、_____!」
男の子が、Aを見てそう言ったのです。
それから、Aは人間になりたいと思い始めました。
男の子に会うために。
『お母さん!お父さん!私、人間になりたい!』
お母さんは、可愛い娘の願いを聞いてあげたいと思い、
クローバー王国の女王に必死に頼みました。
母「お願いします、Aを人間にさせてやってください…!」
女王は、こう言いました。
女王「ならば、家族全員の命を捧げろ。父と、姉も。」
母は、人間界から父と姉を呼び出しました。
母「大切な人にお礼を言ったら、王国にきて。」
と。
お姉ちゃんは、泣いていました。心絆ちゃん、心絆ちゃん…と言いながら。
そして、3人は女王に命を差し出しました。
Aは何も知らず、人間になりました。
森の中、一人きりで。
「あれ?君誰?」
『人間に、なった…!!えっと、三葉A。』
「俺、古森元也!家ないの?」
『うん。』
古森「じゃあ、俺たちの家行こう!」
Aは今もどこかで、幸せに暮らしています。
ーーーーーー
『私の名前………!?』
白福「謎が解ける気がする〜……」
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みゅーか(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます、そういっていただけて嬉しい限りです……!これからも頑張ります! (2019年10月17日 17時) (レス) id: d948733c54 (このIDを非表示/違反報告)
雫 - とても面白いです!続きが気になるので更新頑張ってください! (2019年3月17日 15時) (レス) id: 52b2f1d4d3 (このIDを非表示/違反報告)
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