第四十二話 ページ45
地雷は音と光が派手なだけらしい。それだけなら恐れる必要もない。何より、本物の地雷原を這って訓練してた人間を舐めないで欲しい。
地雷を避けようとチンタラしてる轟くんを置いて、地雷の無い場所を確実に進んでいく。もちろんスピードは落とさないまま。
女である私は、男であるみんなに力ではどうやっても敵わない。だからこそ鍛えた瞬発力や洞察力、観察力には自信がある。
「おっと、ここで若藤が轟を抜いた！
＿＿いや、更に爆豪が来たぁぁ！！喜べマスメディア、お前ら好みの展開だああ！！」
せっかく抜いたところを邪魔しやがって。
「てめえら、宣戦布告する相手を間違ってんじゃねえよ！！」
思わず舌打ちが漏れる。いや、そんなことよりも走れ。爆豪くんにはどうやったって機動力で敵わない。
足元から根を伸ばして前方にある地雷をいくつか起爆。二人の足がわずかに止まる。これでも稼げて数秒か……！
「後続もスパートかけてきた！！！だが引っ張り合いながらも……先頭３人がリードかあ！！！？」
次の策を必死に練っている時、背後から今までの比じゃない爆発音が轟く。
「後方で大爆発！！？なんだあの威力！？偶然か故意かＡ組緑谷、爆風で猛追！！？抜いたああー！！！」
『(はあ！？)』
ふざけるな、誰が前を行かせるか。そう思ったのは当然私だけではない。
「元・先頭の３人、足の引っ張り合いを止め緑谷を追う！！共通の敵が現れれば人は争いを止める！！争いは無くならないがな！」
緑谷くんが着地できず地面に落ちそうになっている今がチャンス。轟くんが氷の道を作って進むように、私も足元から木の幹を伸ばして全速力で走る。キャパシティもあるからこれ以上使いたくないんですけどね……！
『(よし、緑谷くんを抜い＿＿)』
その瞬間、カチリとスイッチを押す音が響く。緑谷くんが手にしている鉄板を地面に叩きつけているのが見えた。しまった、油断した。そう思った時にはもう遅い。
「緑谷、間髪入れず後続妨害！！なんと地雷原クリア！！」
幸いと言えばいいのか、轟くんと爆豪くんには抜かれたがなんとか４位でゴールインした。
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六時の虹(プロフ) - もんちゃんさん» ありがとうございます！この夢主ちゃんやや捻くれてるというか、クセがあると思ってたのでそういってもらえると嬉しいです！ (2022年12月11日 20時) (
レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - めっちゃ夢主ちゃん好きです！！ (2022年12月8日 20時) (レス) @page46 id: a2e7ecf5df (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - 黒砂糖パフェさん» ありがとうございます！忍たまキャラは近いうちに必ず出すので、それまでこの小説に付き合っていただければ幸いです！ (2022年12月6日 22時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
黒砂糖パフェ(プロフ) - とても面白いです！早く忍たまのキャラが出てくるところを見てみたいです。頑張ってください！ (2022年12月5日 19時) (レス) @page44 id: ebc4dd80bc (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - (名前)カノンさん» コメントありがとうございます。パスワードをかけている作品は、お恥ずかしながら完全に更新が止まっているものでして…。それでもよければ、どうぞよろしくお願いします。 (2022年11月6日 23時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六時の虹 | 作成日時：2022年6月11日 17時
