俺 ら の お 姫 様

悩 み ページ9

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湧｢皇輝くんの勘外れてんじゃ...？｣




目線の先には檜山の膝の上に座って、仲良くお喋りしてる○○の姿









数日前に○○のことならなんでも敏感でしょ、との理由で皇輝くんに呼び出された




話を聞くと、皇輝くんがレッスン前に○○を探しに行ったあの日から違和感を感じるとのこと








ずっと一緒にいる俺は特別に変だなって思うことは無かった





だから聞き流そうかと思ったけど、念の為だから！という皇輝くんの圧に負けて、注意深く見るようにはしてるけど...









『ちょっと！湧なにじっと見てんの！』





元｢別に？？ 檜山と仲良さそうだなーって｣





『いいじゃんね？光成』





檜｢別にいいけどさ、俺飲み物買いに行きたい 笑｣





『あ、うちも行く！ 湧一人ぼっちになるけど寂しくて泣かないでね？』





元｢泣く訳ねぇーよ、子供じゃないんだから笑｣





『強がらなくていいって 笑 いつものジュース買ってくるね！』





元｢ん、いってら｣









檜山と○○が居なくなって、1人取り残された俺





差し入れを食べようと思ってソファから立ち上がったら、反動で○○のバックからポーチが落ちた




元｢っ、うわ、やっちゃった｣







○○は癖でポーチとかバックも開けっ放しのままにするから床にはメイク道具が散らばってる









元｢何回チャック閉めろって言えば分かんだよ 笑｣



○○に中身をばらまいたことがバレないように散らばった物をポーチに戻していく









するといつもはポーチに入っていない箱も落ちてて



元｢なにこれ、｣









拾ってパッケージを見ると、そこには"頭痛薬"の文字






あいつって予備の薬とかは持ち歩かない性格だし、酷い場合じゃなければ薬に頼らない




しかもこの薬は結構強いやつだって聞いたことがある





中身を取り出すと残りは4錠









結構前から使ってんのか...



皇輝くんの言ってたこと本当じゃん...









『ただいま〜！湧？なにして...』





元｢...ね、なんで普段さ薬を飲まない○○がこれ持ってんの？中身ももう無いし。｣





檜｢え、それ○○のなの？｣




元｢うん、○○のポーチ落としちゃってさ。そんで出てきた。いつからこの薬使ってるの？｣





俺が問いかけても下を向いて動かない○○





俺が一歩近づいて、檜山が顔を伺った瞬間









○○は走って逃げた

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