#05 ページ35
エンジンカッターが使われた部屋では、消防隊員が消火活動をしていた。想像以上に激しく燃えている。
消防隊員の誘導でなんとか休憩所の建物へとつながる通路へ出る。通路は短く、壁に炎が迫ってきていた。
「急ぎましょう」
「2階の要救助者はすでに外に運びました」
救急隊員が3人に報告する。中に入ると、かなりの人が倒れていた。救急隊員がバックボードに乗せて外に運び出している。
「音羽先生、俺は中の人を診ますから、外に運び出された人をお願いします」
音羽はひとつ頷くと、外のブルーシートの方へ走っていった。
「MERの喜多見と言います。わかりますかー？」
重症の人から救急隊員に外へ運んでもらう。
喜多見の予想していた通り、休憩所も最初の部屋と同じように重度の一酸化中毒症状が現れている人がいた。
＊＊＊
「この方で最後です！運んでください」
一方、小日向と比奈の方はほとんどの搬送を終えていた。そこに千住が来る。
「小日向さん、こっちにも火の手が回ってきている。急いで外に出てくれ」
「わかりました。比奈先生、ミンさん、休憩所から運び出された人の方へ行きましょう」
小日向は休憩所の建物をちらっと見た。
建物は工場からの煙に覆われ、燃え移っているのかもわからなくなっていた。
＊＊＊
「MERの音羽です。大丈夫ですか」
呼吸状態、バイタルを確認していく。かなり状態が悪そうだ。
「……」
「どうしました？しゃべらないで。酸素つけますね」
「……2階に……まだ」
かすれた声が必死に何かを伝えようとしている。
「2階はさっき確認してもう全員運び出されましたよ」
「……社長がいない……2階の奥の…備品室に……まだ」
音羽の顔色が変わった。
「音羽先生、工場内の傷病者の搬送終わりました。手伝います」
小日向、比奈、ミンが工場内から駆けつけ、他の従業員を診ていく。
「A先生。ここは頼みます」
「え？」
音羽が酸素マスクを準備する。
「2階に取り残された人がいるそうです。すぐ戻ります」
小日向の止める間もなく、音羽は煙に覆われた建物に入っていった。
＊＊＊
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わさび醤油(プロフ) - 滴さん» 貴重なご意見ありがとうございます。読みにくくて申し訳ないです( ; ; ) 1ページに入れたい内容が多くて泣く泣く行間を詰めたり文章を削ったりしていて限界なんです（泣）初小説なのでご愛嬌ということで温かい目で見ていただければと思います... (5月3日 16時) (
レス) @page8 id: 3684b727db (このIDを非表示/違反報告)
滴 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません。。。 物語読んでいて思ったのですが。。。 行間隔をあけたほうが良いのではないんでしょうか？ 行間隔が詰まっていると読みにくいので。。。 (4月30日 23時) (レス) @page5 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
わさび醤油(プロフ) - すずもりさん» 返信遅くなってすみません💦コメントありがとうございます！月島さんかっこいいですよね。もう少しで完結ですが最後まで頑張りますのでよろしくお願いします！ (2021年10月31日 9時) (レス) id: bd4ab21637 (このIDを非表示/違反報告)
すずもり(プロフ) - 月島さん好きなのでありがとうございます♪(笑)更新楽しみにしてます❣️ (2021年10月17日 20時) (レス) @page48 id: 850617dc48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび醤油 | 作成日時：2021年10月5日 19時
