第2話 #01 ページ18
「おはようございます！」
おはようございまーす、と形式的な挨拶が返ってくる。
「……って、A先生？！」
MERの待機室に入ってきた小日向を見て、比奈がミーティングテーブルの椅子から勢いよく立ち上がる。
「A先生！」
他のメンバーも小日向に気づいて仕事の手を止めた。
「もう大丈夫なんデスか？」
「え？何がですか？」
「腕ですよ！傷口、結構深かったですよね」
夏梅とミンが心配そうに小日向の方を見る。
「もう3日も前の話ですよ？大丈夫ですって。今日から復帰します」
小日向はぶんぶんと腕を振ってみせた。
それを見て、筋トレで掻いた汗を拭いていた喜多見の顔に安堵の表情が浮かぶ。
「じゃあまたドクター4人体制でいけそ……」
「いえ、A先生にはしばらくサポートに回ってもらいます」
たった今待機室にスーツ姿で入ってきた音羽が喜多見の言葉を遮った。
確かにあんな怪我をして3日で復帰なんて早すぎだ。メンバーも音羽に同意する。
「音羽先生もこうおっしゃっていますし、A先生、ここは無理せずに大事を取ってください」
「ですね」
「A先生あきらめましょー？」
「百日の労、一日の楽。たまには休むことも必要ですヨ！」
「ミンさん、難しい日本語知ってますねぇ」
「そうですよ、A先生。無理は禁物です」
そんな中、小日向だけは納得いかないという顔で音羽を見る。しかし、
「少なくとも執刀はさせません」
反論する隙もない。
「あんな言い方ですけど、音羽先生もA先生を心配してるんですよ。ここはあきらめてください」
笑顔でそう言いながら、喜多見が小日向の左肩をぽんと叩く。しかしその手は大きく、上腕部の傷口まで刺激してしまった。
「……っ！」
「ええ！！すみません！A先生！」
「ちょっと喜多見チーフ！」夏梅が慌てて小日向のもとに駆け寄る。「大丈夫ですか？……やっぱり無理してるじゃないですか」
「……ぜ、ぜんっぜん痛くありません！大丈夫です！」
涙目になりながら言われては、説得力もなにもない。
「大丈夫ですから、サポートだけというのは……」
「「「「「「「だめです！！」」」」」」
――こうして、小日向には執刀禁止令が下された。
＊＊＊
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わさび醤油(プロフ) - 滴さん» 貴重なご意見ありがとうございます。読みにくくて申し訳ないです( ; ; ) 1ページに入れたい内容が多くて泣く泣く行間を詰めたり文章を削ったりしていて限界なんです（泣）初小説なのでご愛嬌ということで温かい目で見ていただければと思います... (5月3日 16時) (
レス) @page8 id: 3684b727db (このIDを非表示/違反報告)
滴 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません。。。 物語読んでいて思ったのですが。。。 行間隔をあけたほうが良いのではないんでしょうか？ 行間隔が詰まっていると読みにくいので。。。 (4月30日 23時) (レス) @page5 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
わさび醤油(プロフ) - すずもりさん» 返信遅くなってすみません💦コメントありがとうございます！月島さんかっこいいですよね。もう少しで完結ですが最後まで頑張りますのでよろしくお願いします！ (2021年10月31日 9時) (レス) id: bd4ab21637 (このIDを非表示/違反報告)
すずもり(プロフ) - 月島さん好きなのでありがとうございます♪(笑)更新楽しみにしてます❣️ (2021年10月17日 20時) (レス) @page48 id: 850617dc48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび醤油 | 作成日時：2021年10月5日 19時
