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会社を出て、オッパを見る
『さっき本当は何て言おうとしたの』
「Aがお願いしてるのに聞いてくれないんですか!!って言おうとしてやめた」
『·····賢明な判断だと思う』
「でも、取引をやめてくれなかったらどうすんの？」
『そのときはこの音声をネットに晒すしかない』
「最初からネットで晒しちゃえばいいのに」
『せめてもの情けだよ。でも勝算はある。実はね、オッパたちに行ってもらった企業は全部、トップが女社長なの』
「え！そうなの!?」
『オッパたちって無駄に顔がいいから。最終手段は愛嬌を使えって言っておいたし』
「えぇ!!俺全然知らなかったんだけど!!」
『オッパはなんかすぐバレそうだから』
「ひどいっ!!」
話しながら歩いていると、前方に見覚えのあるシルエットが見えた
すると、あちらも気づいたのか、こちらに近づいてきた
「Aさん!?何でこんなところに？」
『ジョングクさんこそ。オッパ、ちょっと先行ってて』
「えぇー」
「すいません、ヒョン」
不服そうにしながらも、早くね、と言って歩いて行った
『ジョングクさんは何で1人でいるんですか？』
「あ、さっき仕事が終わって、この辺あんまり来ないからブラブラしてたんです」
『なるほど。ところで、
今日は普通に話してくれるんですね』
「え？」
『いつも私のこと避けてるのに』
「あっ、えっと、その··········今まですいませんでした!!」
『いや、別に謝って欲しかったわけじゃ····』
「僕、人見知りなんです。だから仲良くなるまで時間がかかるっていうか···」
『そうだったんですね。なんかすいません』
「····あの、少し話しませんか？歩きながら」
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作者名：ローウェイ | 作成日時：2022年8月28日 1時
