ひなちゃんの誕生日〜穏やかな時間の中で、最終話 ページ40
大山田side
横ひな夫婦をタクシーに乗せ、俺ら三人は
また店に帰ってきた。
「お疲れ様〜。」
「無事終わって良かったね。」
「喜んでくれたみたいやな。」
「そだね。
なぁ、打ち上げにもう一杯いく？」
「おー、いいね。」
「何にする？」
「ハイボールとかは？」
「そうしようか。」
「俺、注文してくるね。」
「よろしく！」
「それにしてもけっこう食べて飲んだよ
ね。」
「ほんまにね、」
「お支払いどする？
割り勘にする？
それともジャンケン？」
「俺ら三人で割り勘でどう？」
「今まで俺たち、ずっとあのお兄ちゃんず
に支えてもらってきたよね。」
「そうだよ。」
「だからこれからは少しでも俺たちが支え
になるように、頑張ろうな。」
「うん。」
「あせらず、無理せずに、
こうして穏やかな時間の中で、
やって行きたいよね。」
「笑顔とともにね。」
横、ひなside
二人でタクシーに乗りながら、
ちょっとばかりうとうとしていた。
「大丈夫か？」
「飲みすぎた。(笑)」
「そだよな。」
「美味しかったんだよ。
まじで。」
「あいつらのおかげだよな。」
「俺たち、あいつらのこと支えてきたつもり
やったのに、いつのまにか俺たちが支えられ
てたんやな。」
「入ってきた時はあんなに小さくて可愛い
かったのにな。
たくましくなった。(笑)」
「これからは、誰かが引っ張っていくんじ
ゃなくて、5人で横一列で歩んでいこう
な。」
「おう！」
「今日はほんまにありがとうな。
嬉しい誕生日になったよ。」
「そっか〜。
それなら良かった。」
「明日あいつらにお礼いっとくわ。」
「今度は俺だな。」
「あ、そうか。」
「楽しみにしてるよ。」
〜fin〜
ひなちゃん、お誕生日おめでとうございます。
今年もあなたの笑顔がたくさん見られますように。
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作者名：niko | 作成日時：2020年6月1日 17時
