ひなちゃんの誕生日〜穏やかな時間の中で�� ページ37
ひなちゃんside
「それじゃお疲れ様でした。」
会議が終わると、みんなすでに帰り支度を始
めていた。
「なんや今日は早いなぁ。」
「そかなぁ。」
「いつものとおりだよね。」
「何かおまえら今日は変だぞ。」
「そんなこと・・・。」
「ほら、やす帰るで。」
おーくらはやすにでっかいマフラーを巻き
一緒に帰っていった。
「じゃ俺も帰るわ。」
「横も帰るんかい。」
「そりゃあ、帰るやろ。(笑)」
「あれ？丸は？」
「え？その辺にいるやろ。
じゃ、またな。」
「おう。」
結局、俺一人になってしまった。
今からどないしよう。
今日は誕生日なんやけどな。
一人の部屋もな、なんかなぁ。
て言うても、行くところもあらへんし。
まぁ、帰るか。
と、そんな所に
「ちょっと顔貸してもらおうか？」
と、後ろから羽交い締めされた。
「なんやねん、もう〜。」
姿が見えなくても、声を聞けばすぐわかる。
「丸、なにしてんねん。」
「だから、顔貸せって言ってんの！」
「だから、何処いくねん。」
「そんな、言われへん。」
「言われへんっていったかて。」
「乗れ、そんで目をつぶれ。」
「乗れって、何処にや！」
「背中！」
はぁ？
丸、お前何考えてるねん。
まぁ、そんな変なこともあらへんだろう。
この流れに乗ってみるのも、面白そうやな。
どうせ暇だし。
「ほら、背中乗れ。」
そう言うと丸は俺をおんぶした。
「それじゃ目つむって、行くで。」
ひなちゃんの誕生日〜穏やかな時間の中で��→←ひなちゃんの誕生日〜穏やかな時間の中で��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：niko | 作成日時：2020年6月1日 17時
