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女性「キヨ君！明日退院できるって！」
キヨ「まじか！良かったな」
女性「うん！退院したらコラボ撮ろうね！」
キヨ「おう！あ...もうすぐこーすけ達来るって」
女性「ねぇ、キヨ君」
キヨ「ん？何？」
女性「キヨ君は好きな人いるの？」
キヨ「あー...居ないけど...」
女性「本当！？」
キヨは困ったように笑い、話し出そうと口を開いた瞬間
向かいのベッドの人が胸をおさえて苦しんでいることに気付く。
女性「どうしたんだろ...」
キヨ「なんかおかしくねーか？」
女性「キヨ君？」
キヨ「ちょっと言ってくるわ」
キヨは椅子から立ち上がりナースステーションまで走っていく。
その後複数の看護師が入ってきて処置を始めていく。
看護師「レベル落ちてます！先生を呼んできて！」
緊迫した空気が漂いキヨも思わず息を吞む。
『状態は？』
看護師「明日手術予定の方です。急に胸をおさえて苦しみ始めました」
『レベル落ちてるね...挿管しよう』
看護師「はい！」
久我は喉頭鏡を患者の口に入れていく
『チューブ』
看護師「はい」
『アンブ』
看護師「はい」
『末梢ルート確保しよう』
看護師「はい」
『ICU運ぶよ！』
看護師「はい！」
そこで久我は入り口に立つキヨを見つけて『教えてくれてありがとう』と穏やかな表情をする。
キヨはそのまま廊下を歩いていく久我をじっと見つめる。
女性「すごいね、今の人」
キヨ「おう」
女性「キヨ君。あの人のこと好きなの？」
キヨ「は？」
女性「キヨ君の友達の医者ってあの人でしょ？」
キヨ「大切な人」
女性「え」
キヨ「誰よりも大切な人だから好きで済ませれない」
女性「そうなんだ...あーあ！毎日来てくれたから勝ち目あると思ったのに」
キヨ「悪い」
女性「キヨ君もフジ君も全然私のこと見てくれないもん」
キヨ「あいつも同じこと言うと思う」
女性「帰って良いよ。毎日ありがとうね」
キヨ「おう。またな」
部屋を出るとこーすけ達に会ったが、キヨはそのまま横を通り過ぎる。
そして何時間立ったであろうか病院のベンチで座っていると目の前に影が伸びる
『風邪ひくぞ』
キヨ「仕事は？」
『終わった』
キヨ「お前ってやっぱすごい奴だったんだな」
『思い知ったか』
キヨ「おう」
『...キヨ、帰るべ。ゲームしよう！あと酒』
キヨ「部屋荒らすなよメスゴリラ」
『ぶっ飛ばすぞ』
キヨ「こわ...」
『最俺で実況撮ってよ。ホモガキ出してよ』
キヨ「やだよ！お前邪魔するもん」
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作者名：みる | 作成日時：2021年4月1日 18時
