【最俺】俺らの男前な友達 (ページ26)

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ある日の病院――
レトルト「え！あれ！？Aちゃん！？」

『こんにちは』

レトルト「やばい！制服姿！それヘリ乗る服！？」

『そうですね。今日はヘリ担当なので』

レトルト「すごく似合ってる！かっこいい！」

『ふふふ、ありがとうございます。あ、どなたかのお見舞いですか？』

レトルト「あれ？キヨから聞いてない？」

『あー...忙しくてここ2ヶ月くらい最俺ハウス行ってないんですよ』

レトルト「そうなんだ。大変なんだね...」

『でも元気なので大丈夫ですよ！』

レトルト「なら良かった！そうそう、実況友達？同僚？が事故にあったからお見舞い」

『あぁ、あの女性の方ですね』

レトルト「そう！Aちゃん会ったことあるの！？」

『いやキヨと居るところを見かけたので』

レトルト「あの子...最俺とコラボする当日に事故ってさ、キヨのやつ気にして毎日来てんの」

『あいつら気にしそうですもんね』

レトルト「Aちゃん。あの子キヨの彼女じゃないから家に行っても大丈夫だよ」

『え？』

レトルト「俺の勘違いだったらごめんね。気にしてるんじゃないかなって思ったから」

『ふふふ、本当に忙しいだけですよ』

レトルト「そっか！」

すると久我のポケットのPHSから音が鳴る。
『はい。わかりました。すぐ行きます』

ピッとPHSを切るとレトルトの方を向き『レトルトさんすみません。私はこれで』という

レトルト「Aちゃん！！行ってらっしゃい！頑張れ！」

『はい！』

本当は少し思っていた。キヨの彼女だったらどうしようとか
自分が一番仲の良い女友達なんだって思ってたから少し凹んだとか
我ながら女々しくていやになる。
忙しいことは事実。
だけど、うじうじ考えていることを見透かされた気分だ。

恐るべしレトルトさん。

キヨ「は！？レトさん、Aに会ったの！？」

フジ「嘘だろ！俺もう2ヶ月会ってねーべ。しんどい」

レトルト「ほれ！今ヘリ飛んで行っただろ？あれに乗ってるよAちゃん」

キヨはヘリを見ながら「....元気だった？あいつ」と呟く

レトルト「....超絶可愛かった」

キヨ「....くそぉおお！会てぇええ！」

フジ「あいつ、いつ俺らの家来るんだよー」

レトルトは頭を抱えているキヨとフジを見て笑う。

レトルト「大丈夫。きっともうすぐ来るよ」

キヨ「絶対だな」

フジ「来なかったらどうするべ」

キヨ「...坊主」

レトルト「それは勘弁してくれ」