【HQ!!】稲荷崎の護り神② (ページ23)

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≪―さぁ、これから兵庫県代表稲荷崎高校対宮城県代表烏野高校の試合が始まります！≫

ピーっというホイッスルで選手は挨拶をする。
そして試合は侑のサーブから開幕する。

侑がサーブの位置につくとピタっと止まる演奏。
しかし一部の女子は理解していなかったようで『そ～れ！』と声を出してしまう。

治「あらら」

『うわ～ぉ』

1本目サーブは入ったものの侑は相当キレており女子達をにらんでいる。

『うへぇ～、顔こっわ。ガチギレやん』

そして2本目はアウト。

治「しょっぼ」

『顔こわすぎや』

侑「うっさいわ！サーブトスちっと流れたな」

そして烏野はサーブミスで再びこちらのサーブ。
烏野のチャンスボールになった瞬間、日向は先程より高くジャンプをする。

『(うわッ...高すぎ)』

しかし打たずに着地。
流石に周りも目を点にしている。

日「打つの忘れたーー！！」

影「同時にやれねぇならやるなボケェ！！」

尾「打つの忘れたって言うた？」

角「言いましたね」

侑「(こいつ今までのジャンプがMAXやなかったんか)」

治「俺ら相手に実験ぶっこんできよったんか」

『実験か...ええやん。おもろいやん』

角「優くん笑ってんじゃん」

『ええやん。おもろない？』

角「絶対ブチギレると思った」

『短気すぎやろ。でもまぁ、俺のチームでそないことやるやつおったら張り倒す』

角「短気じゃん」

『そんな下手糞居らんやろ』

月「(性格わる...)」

一ノ瀬は月島の視線に気付きニコッと笑い手を振る。
対して月島は心底嫌そうな顔をする。

スコア
烏野-稲荷崎 2-4

角名は笛と同時にサーブを打ち相手のレシーブを乱すが...

治「振り向きざまリバウンド」

影山のリバウンドでボールは再び烏野へ。
そして日向のブロードで点を決めていく。

一ノ瀬はコートの外からそれを見て口角を上げる。

『(潰してぇ...)...おい！角名！腰高いで！！』

角「初見殺しでしょ。あんなの」

『お前なら取れるやろー！！』

角「....馬鹿なの？」

『俺はとれる！！』

角「早くローテで中に戻ってきなよ。馬鹿優くん」