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イヤホンと ページ11

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はぁ…今日も可愛いなぁ、
俺の視線の先には楽屋のソファーに体育座りしてイヤホンから聞こえる音に合わせ、少し身体を揺らしている伊野尾ちゃん。


俺は毎日ストーカーのごとく伊野尾ちゃんを穴が開くんじゃないかってくらいに見つめている。
俺がこの業界に入ってから出会って初めて好きになった人。
つまりはもう10数年片想いしてる相手ってわけ。


いつもは眠たそうにしながらもぱっちりと開かれている目は閉じられていて、男にしては長い睫毛が際立っている。
ホントにあんな天使みたいな人他にはいない。
そう断言できる。


伊野尾ちゃんの可愛いポイントはその容姿だけではない。
もちろんあの人は性格まで可愛いんだ。
纏っている独特の雰囲気もほわほわとしていてまあ天使そのものだし。


はぁ、とまた伊野尾ちゃんに見とれながらため息を零すと閉じられていた目がぱちっと開いて。視線がガッツリと絡み合う。



「ねえ、おれにそこのお水ちょーだい」



今この楽屋には俺と伊野尾ちゃん二人っきりで。
え、伊野尾ちゃん俺に話しかけてんの?
全然普段は話しかけてくれないのに!


なんて変な感動をしてる場合じゃなかった。
俺が普段崇めてる天使様が水を欲しがってるんだ、早くあげないと。



「これでいい?」



楽屋のテーブルにあらかじめ置いてある未開封のペットボトルの水を渡すと伊野尾ちゃんは首を横に振って。



「んーん、それじゃなくて俺はそっちが欲しいなぁ」



そう言って伊野尾ちゃんが指さしたのは俺が持っていた自前の水。
え?これ俺の飲みかけなんですけど。
分かって言ってんの?え?



「えっ…それ俺の飲みかけだよ、?」





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ふるは(プロフ) - Ymin好きなのでとても幸せな時間をありがとうございます。続きを楽しみにしております。 (2019年3月1日 6時) (レス) id: df18d22876 (このIDを非表示/違反報告)
anco(プロフ) - はじめまして!「偽りの自分を」が大好きでして...こちらで続きを書かれるとのことなので、もう一度読み返しました!お忙しいと存じますが、続き楽しみにしております! (2019年2月18日 0時) (レス) id: 11e9c4165d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かすたーどばにら | 作成日時:2019年2月17日 19時

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