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緑side
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俺は生まれつき厄介なものを持っている。
それが顕著に出たのは1年前。
まだ歩けてたはずなのに、急に出来んくなってそこから出来ることが急激に減った。
今出来ることは、かろうじて喋れること、そして機械頼りになることもあるけど、自分で息をすること、それくらい。
近々、喋ることも自分で息をすることも出来なくなる。
それも時間の問題と言われてる。
更に、厄介なものは1つだけではなく、もう1個ある。
てんかんという、急に息が出来なくなって身体が激しく痙攣してしまうのだ。
今では、自分の意思で動かすことが出来ない身体だが、このてんかんというものが起こる時だけ動いてくれる。
昨日の朝からあまり調子が良くなくて、昼間に少し戻ったけど、また夜から悪くなってしまった。
そして、夜中と朝方に1回ずつ発作が出てしまった。
照「とも〜、おはよう。あれからどう?」
智「んぅ〜、ぁ、あぁ」
発作が何回も起きたり、大きいのが出たりすると終わった後、言葉が出づらくなってしまう。
照「うん、もう少しゆっくりしよか。朝ご飯は食べれそう?」
智「(瞬き2回する)」
照「うん、分かった。もし少しでも食べれそうになったら教えてな」
智「(瞬き1回)」
兄ちゃんはいつも俺の為に寝る間を惜しんだり、仕事中でも気にかけてくれたりする。
昔からお世話になってる病院の先生には、そろそろ気管切開をするかしないか考えなければいけないと言われていて、正直したくない気持ちもある。
もし、気管切開をすればただでさえ出来ることが少ないのに0になってしまうのが嫌というのもあるけど、何より兄ちゃんの時間を奪ってしまうと考えると、迷いが出る。
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小夏(プロフ) - 優さん» 優様、コメントありがとうございます。御指摘頂いた箇所を修正致しました。御丁寧に教えて頂きありがとうございました。 (2022年7月16日 14時) (レス) id: 3e3a3334da (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 失礼します。この作品は二次創作でありながらオリ/ジナル作品になっています。ルール違反なので、オリジ/ナルのタグをきちんと外していただくようお願いします。作品を作られる際はルールをよく確認されて下さい (2022年7月16日 14時) (レス) id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小夏 | 作成日時:2022年7月16日 14時