続幸平の娘は地獄の合宿に行くようです【食戟のソーマ】 (ページ27)

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想定の陥穽2 ページ27

｢うははははっ
お陰様でな!
そういうわけで…
不出来な品には食いつかんと思ってくれ｣

その中でも貫禄がある人物

鶏卵の徳蔵
さやいんげんの耕助
ナチュラルチーズの久作

そのプレッシャーにほとんどの生徒にかけられた

『(このオジサンたち…
出来る!)』

ただしAは別のことを考えていた

｢＜そして我が遠月リゾートから…
調理部門とサービス部門のスタッフ達も審査に加わる!＞｣

｢すごい…!｣

｢リゾートのサービス部門を率いる給仕長(メートルドテル!｣

｢それに副料理長…
堂島シェフの右腕の料理人まで!!｣

遠月リゾート給仕長｢佐久間時彦｣と同じく遠月リゾート副料理長｢瀬名博巳｣の後ろには多くのスタッフ達がいた

｢＜この課題の合格基準は二つ…
生産者のプロと現場のプロ…
彼らに認められる発想があるか否か
そしてもう一つは
今から2時間以内に『200食』達成する事!!＞｣

｢!!?｣

｢＜以上を満たした者を合格とする!＞｣

その内容に生徒たちに更なるプレッシャーがかかる

｢(なるほど…!
老若男女
様々な客層…
まさにホテルの朝食を再現してる訳か!!
これは極めて…
現場の実戦に近い課題だ!!)｣

そして

｢＜それでは皆様
朝食のひとときを存分にお楽しみ下さい
審査開始＞｣

生徒たちは作った卵料理を出し審査員たちは各々食べたい品を求め散っていった

｢あら…?
香ばしい匂い…
これは…
フリッタータ!｣

女性給仕はフリッタータの匂いにつられた

｢イタリア発祥の卵料理ね!
チーズを絡めて焼き上げてある…｣

｢でもコレ…
普通のフリッタータじゃん｣

｢いえいえー｣

フリッタータを作ったタクミは否定した

｢ボクのフリッタータはサラダ(インサラータ)として召し上がっていただきます!
(フリッタータをざっくり粗くほぐして野菜と和える!
バルサミコソースとパルメジャーノチーズを散らして…)
完成!
インサラータ・フリッタータ｣

｢へぇー!
フリッタータにそんな食べ方があるんだー!｣

｢野菜も沢山とれてヘルシーかも…｣

女性給仕たちはさっそく食べた

ザクモグモグ

｢(ふわぁ～…!
美味しいっ!!)｣

｢ふわふわの卵とシャキシャキした生野菜の食感!
それにサッパリとしたソースが口の中で混ざりあって…
すごい…!
こんなサラダ食べた事ない!!｣

｢グラッチェ!!｣

タクミのインサラータ・フリッタータは好評だった