【狩人日記】霹靂の狩人アルマ ページ2
アイミ視点
入団の返答を下す時が来た。
エリシアさんにその話をされたときから、ほとんど心は決まっていたと言ってもいい。
私はギルドに入って強くなる。
それを言いに、地図片手に持ってマイハウスを出た。
―――
「あの、エリシアさんに会いに来ました。アイミという者ですが」
「面会ですね、では許可書を提示してください」
ポーチの中からごそごそと許可書を取り出し、受付の人に渡す。
それをしばし見ていた受付の人ははっとしたような表情に変わり、すぐに頭を下げた。
「これは申し訳ありません。エリシアさん直筆のサインがあるとは……どうぞ、エリシアさんの部屋は通路をまっすぐ行った一番奥の部屋です」
受付の人に礼を言い、私は赤い絨毯が敷かれた通路を歩いた。
通路の横幅はとてもあり、左右に色々な部屋が用意されている。依頼のカウンターや道具屋などは受付を左にそれたところにあったようだ。
気付けば通路の一番奥まで歩いてきていて、眼前のドアをノックする。
「誰かしら」
「あ、アイミです！ お返事を言いに来ました」
「あら、アイミさんだったのね。どうぞ入って」
失礼します、と軋むドアを開けると、そこには机に向かうエリシアさんと小さな椅子に腰かけている男性ハンターがいた。
ハンターの人はこちらを振り向いて「ん！」と小さく驚きを示す。武器こそないものの、防具はあの嶺獣ヒャクライのそれだった。
「――あぁ、彼はね。このギルドに所属しているハンターの一人よ」
「あっ！ もしかしてさぁ、君が俺の新しいパートナーなの？」
「えっ、それは……エリシアさん、これはどういう……？」
急にわからない質問をされてあたふたする私をみてエリアシアさんはふふ、と薄く笑った。
「ふふ、ごめんなさいね。彼が、前に言ったパートナーなの」
「は、はぁ」
「改めて、俺はアルマっていうんだ、よろしく！ 今日から君のパートナーだから〜、まぁがんばってね〜」
「あ、アイミです。よろしくお願いします……」
マイハウスに帰ってベッドに転がったときに気付いたが、あのアルマさん、ハンターの中ではかなり有名な、かの『霹靂の狩人アルマ』だった。
―――
最後の一文かなりやっつけですｗ
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作者名：NiKo-KiLL | 作成日時：2015年10月18日 1時
