無意識で… ページ38
私はフラフラと外を歩く……
……どこに行けばいいのか……わからないし
………どうしたらいいのか……わからない…
…震える手で携帯をみる……
……私は…無意識に電話を掛ける……
「……もしもし…」
…………
………………
公園のベンチに座っていると…
走ってくる足音がする…
「…はぁ、はぁ…」
…顔をあげると……
「……なにしてんだよ。」
「……ジュノ……」
私は立ち上がって、顔を覆って涙を流す
「……うー……っ、」
ジュノが、抱きしめてくれる…
「……なに泣いてんだよ…こんなとこで、こんな時間に…危ないだろ」
「……っ、……」
「……ウヨンは？」
泣きながら首を横に振る…
「……っ、…」
涙が止まらない…
「……とりあえず、ウヨンの家にいくか？」
首を横に振る…
「……セナさんが、いる……」
「は？なんで、あの女がいるんだよ」
「……っ、」
また涙が溢れてくる…
「…なんだよ、どうしたんだよ？」
ジュノがギュッと抱きしめてくれる…
私もジュノにギュッと抱きつく
「………はぁ。とりあえず、行こう」
ジュノが私のカバンをもって、背中を押して歩き出す…
「……どこ、いくの？」
「…おれんち」
「……また巻き込んで…ごめんなさい…」
「…はぁ。もう、慣れた…」
って困ったように笑うジュノ
タクシーに乗り込んで、行き先を告げると
タクシーの背もたれに深く座る…
私をチラッと見ると
「…ふっ、…変な顔…」
って笑う…
………
「……ひどい…」
「…おれんち着いたらウヨン呼んでやるからちゃんと話せ」
「……呼ばないで…」
「は？」
「……なにをどう話したらいいのか…わからない…」
「……あの女は…なんで、きたの？」
「……一緒に、住んでたって……」
「……そんなわけないだろ」
「でも、お部屋があった……」
「………」
「……それを、聞けばいいだろ」
「……聞けないよ……怖い…」
「……なんで、怖いんだよ」
「……住んでたって言われたら……」
「…別に過去のことだろ？今は住んでないじゃん」
「…だけど……」
………
…………
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作者名：hana | 作成日時：2018年7月9日 7時
