感情 ページ29
【Aside】
……ジュノさんに捕まって控え室まで戻ってきた
控え室には、誰もいない……
「…ここ、座って」
ジュノさんが椅子に私を座らせると、奥から湿布と包帯をもってくる
そして、私の前に膝をつくと
私の足に湿布と包帯を巻いてくれる
「あー、いいよ。自分でやる…」
私はそれを止めようとしたけど、
「…いいから」
って、無言で巻く
………
…ウヨン……わかってる…
…あなたが、なんの感情もなく、むしろ面倒だったから、彼女とキスをしたって……
…きっと、私でもそうする……
わかってるのに……感情が追い付かない……
……
「……あのさ、」
ジュノさんがポツリと呟く
「ん?」
「…ウヨンのこと……許してやって…あいつ、Aのこと……本気で……」
「……うん。…わかってる」
「……うん。」
「……わかってるのに……感情が…追い付かないの…」
「……感情…」
「……わかってるのに…わかってるけど……なんで、私がいるのに…って……こうゆう女が私、一番苦手なのに……嫌んなっちゃうよ……」
って、ジュノさんに笑いかける……
……ジュノさんも、困ったように笑いかけてくれる……
「…まぁ、ふたりでよく話せ」
「……ありがとね、ジュノ…」
「……ふっ、呼び捨てすんな」
って、頭をポンポンする…
「……」
……ウヨン……
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作者名:hana | 作成日時:2018年7月9日 7時