＊ ページ25
音もなく、グレイは飛び起きた。
彼の額に右手を当てていたヴァイスは、離した右でこめかみに当てつつ、ふらふらと立ち上がる。
「目覚めたか」
「何しやがった、サトリ野郎……」
未だ微妙に焦点の合わない瞳で、グレイは彼を睨みつける。
何って、と苦しそうに眉間に皺を寄せた後、顔を振って気付けをしてからヴァイスは言葉を返す。
「お前も見たから分かるだろ。この部屋で行われた『尋問記録』を流し込んだんだよ。俺も好んであんなエグい画像送り込んだ訳じゃねえぞ。お前がどんな夢を見てたかは知らねえが、それを上回るであろうインパクトの情報っつったらあれくらいしかなかったんだよ」
「そうじゃない、何でそんなことしたって聞いてんだ！」
「何で、か」
すう、とヴァイスの瞳の青が冷たさを帯びる。
「そりゃあ、お前の様子が職務続行不可だったからに決まってんだろ。精神干渉系の能力は、自分の安定した精神あってこそだ。間違っても今みたいな状況で続けられる訳がない」
何か反論しようとしたものの、未だ混乱しているグレイの頭では、ろくな罵倒の一つ思いつかなかった。今の自分、そして思い出された過去の自分の不甲斐なさが一気に彼を襲う。
結果、何も返さずに、グレイは黙って唇を噛んだ。
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紫清(プロフ) - 桐箪笥さん» なんですかねそれ尊すぎやしませんか？？ そしてそれを桐箪笥さんが書いてくれる、と……（控えろ） (2020年1月1日 0時) (
レス) id: 840643cfcd (このIDを非表示/違反報告)
桐箪笥(プロフ) - 紫清さん» なんだかその後に早朝、神社などに思った訪れて御籤を引いてみんなで甘酒でも呑むのかな…と想像してしまいました。ごめんなさい、つい…想像が止まらない… (2019年12月31日 23時) (レス) id: c5094549cd (このIDを非表示/違反報告)
紫清(プロフ) - 桐箪笥さん» グレイくんはそういう所Z要領良さそうだなと思いまして笑 私も、彼らの幸せそうな姿が書けて楽しかったです！ (2019年12月31日 22時) (レス) id: 840643cfcd (このIDを非表示/違反報告)
紫清(プロフ) - くろせさん» ありがとうございます！ 昇華隊の野郎共はいいですよね！！（負けじと大声） (2019年12月31日 22時) (レス) id: 840643cfcd (このIDを非表示/違反報告)
桐箪笥(プロフ) - グレイ…とことんやるだけやって責任放棄ですか、そうですか← 幸せそうなみんなが見れて感無量です！ (2019年12月31日 22時) (レス) id: c5094549cd (このIDを非表示/違反報告)
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