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過去:とある地域にある少数民族の村で生まれる。10歳の頃、当時近隣で「革命」を称して暴れていた武装勢力によって誘拐されて以来少年兵として戦闘・略奪等に参加。当時の生き方については本人曰く、「兵なんて名ばかりで、訓練なんてしたことない。たまに武器になって慰み者にもできる盾といったところだろう」だそう。これまで生き残っていたのはひとえに運が良かったからだ、と繰り返し述べている。
しかしとある戦いで彼らは窮地に追い詰められ、残った人員は上官に「死ぬか俺に殺されるか選べ」と迫られる。とっとと自決しようとした彼だったが、同僚に上官の殺害をそそのかされたことから「どうせ死ぬことは一緒か」と思い、実行。結果、自分を誘った同僚と上官は死んだが自分だけは生き残った。そういえば上官は一度砂糖水をくれたことがあった。だから何だという話だが。同僚とは11歳の頃からの付き合いで、寒くて眠れない日は二人で身を寄せ合って眠ったこともあった。だから何だという話だが。
その後彼は戦いがあれば適当に目の前の陣営に飛び入りしては一宿一飯を得、また別の戦いに参加し……と放浪生活を送った。そんな最中にとある老兵と出会い、気に入られたのかしばらく彼と行動を共にすることになる。その際に文字や物語、算数などさまざまなことを教わった。バルアは彼に対して「食事と寝る場所を保証してくれる人」以上の思いは当時抱いていなかったが。しかし、唐突に別れを告げられた時は少しだけ、悲しい、と思った記憶だけはあるらしい。その際に言われた「次は図書館が君の先生だ」という言葉を頼りにとある図書館を訪れる。ちなみに「本」とは何かよく知らなかったし教えてくれる人もいなかったので、その図書館ではただの用心棒として活動していた。その後、その働きを買われリーブレテクタへ入隊。「先生」の意味を彼はまだ知らない。
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