己の役柄【キャラまとめ】 (ページ23)

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【出身物語のタイトル】
【募集企画】叡智の門は開かれない
 地から見れば空は遠い【派生作品】

【出身物語の世界観、概要など】
遙か未来、全ての国が統合された世界での物語。ここでは「大衆は知を堕落させる」という理由から、知識と文字が「才人」と呼ばれる一部の人々に独占されていた。「昇華隊」はその知の保護に携わる政府組織名で、ここで功が上げられれば「才人」となることもできた。
ただその現状に黙っていられない人物ももちろんおり、彼らは「言ノ葉連合」という組織を作り、密かに知と本を継承していった。

【物語上の半生】
彼は16歳の春に親友と共に昇華隊に入隊して以来、それはそれは政府に忠実に行動してきた。
人生の転機となったのは28歳の時。任務中の負傷により片足が義足となり、彼は現役隊員を退き、渉外をこなす統括役に就任する。さらに29のある日、彼は親友を亡くす。自死ーー彼からすれば「世界による殺人」だそうだが。しかしその後も、六十の定年の日まで彼は忠実に仕事に当たった。
ただ忠実なだけだったため政府に残ることは出来なかった。その代わり、任務満了隊員として生活に十分な年金を受け取って過ごす生活を九十二で死ぬまで送った。
「文字の神秘の秘匿のため」、記憶の一切合切を消去されることと引き換えに。退職記念の晩餐会の彼の飲み物に忘却薬が含まれているなど、あの日の誰が気づいていただろうか。
安寧に。退屈に。「何かを忘れている」と微かな焦燥に駆られながら、彼は一生を終えた。

【物語への想い】
「クソだな。あの世界じゃなきゃあいつらとも出会えてないだろって？それを差し引いてもクソだろ。あんな世界でなきゃ誰かが無駄死にすることなんてなかっただろうし……何より、この世界でページ繰ってると、悲鳴上げながらパソコンと向かい合ってる学生見てると、手に取られては返されて、また別の人間が触れる本を持つとーーあの世界の全てが、馬鹿馬鹿しい」

【作者への想い】
作者の呼び方:「あの人」
想い:死ねとまでは言わないし思っていない。正直作者に対してはほぼ「他人」。思い入れなどない。「燃やすこと」に文句を言って邪魔するようなら容赦しない、くらい。