【あんスタ】手違いでプロデュース科に入ったらALKALOIDの専属プロデューサーにさせられました。

噂の的 ページ7

仕事が終わらない。


これはまずい。ただでさえアイドル事務所なんて煌びやかなところ、あんまり長くいたくないのに…このままじゃ休日出勤…？


この前夜中まで事務所に残って仕事してたら天祥院さんにこっぴどく叱られたし…



『…諦めるかぁ』



休日出勤が確定した金曜日だった。肩を落としてため息をつく。


休憩でもしようと立ち上がり振り返ると



『ひっ』



「あらァ〜…ひどいクマ。夜更かしやストレスは女の子の敵よォ」



目の前には鳴上くんがいた。



はい、と言って缶コーヒーを強引に私の手のひらで握らせる。



「ふふ、あんずちゃんが言ってたの。アナタが最近仕事詰めで疲れてるって」



私が余程不思議そうな顔をしていたのか、鳴上くんがにっこりと笑って説明をしてくれる。


そんなに疲れた顔をしていただろうか…そういえば最近仕事ばっかりでまともに見た目にも気を使ってない。



「皆心配してるのよ？アナタ一人の体じゃないんだから、大切に、ね」



『うん…ごめん、ありがとう』






「なるく〜ん？Aいたの？


って………何泣かせてんのぉ！？クソオカマ！！」



瀬名さんが般若のような顔をしながらゆっくりと大股で歩いてくる。…超有名モデルの面影はどこにいったんだろう…。



『ち、違うんです瀬名さん。鳴上くんの優しさについ』



「そうよォ、泉ちゃん！クソオカマだなんてとばっちりだわァ」



「…ほんとにぃ？」



私と鳴上くんでコクコクと頷く。瀬名さんも渋々信じたようで、まぁいいけどねぇ、と腕を組む。



『…そういえば、どうして2人が？Knightsの所属事務所はニューディメンションですよね』



「あぁ、そうなのよォ。王さまがまたいなくなっちゃって。探してる途中で偶然ここを通ったから、あんずちゃんの言ってたことが気にかかってね。Aちゃんの様子見にきたのよォ♪」

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