全方位から狙われています。【名探偵コナン】

初仕事１ ページ30

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朝６:００ 起床
いつものように赤井さんのシボレーに乗って、辿り着いたのはFBI本部であった。
来るのは二回目である。
中へ入ってみると、前に来た時よりもどうやら騒がしいように感じられる。
今日から私にもFBIの仕事を任されるらしいから、それに関係しているのかもしれない。

廊下を進み、赤井さんが会議室のような部屋のドアを開ける。
中にはもうほとんどの人が席に着いていて、申し訳ない気持ちになりながら赤井さんの隣にちょこんと座る。
周りの視線なんて怖くて見れたもんじゃない。
何も教えてくれない赤井さんが悪いです。全責任は赤井秀一にあります。
そう心の中で何度も念じて、気持ちを整える。

数分経って、FBIの偉い人らしき方が部屋に入ってきて今回の任務の説明を始めた。
もちろん、英語。
ネイティブな長文英語のヒアリングに頭が痛くなりながらも、必死に聞いた。
……真顔で頷きもしない上司に比べたら、頑張っていると思う。

話は約２０分程度で、その後は質疑応答を軽くして会議は終了した。
皆、忙しいのか足早に席を立つ人がほとんどである。
それは私たちも例外ではないようで、「行くぞ。」という言葉と共に赤井さんによって私は強引に手を引かれる。
そのまま引きずられるような形で、別室へと向かった。

「会議の内容、分かったか？」
「午後４時より、とある組織を潰す為FBIの方々が敵のアジトに正面突破するから、私と赤井さんは逃げてきた組織の連中を足止めすればいいんですよね。私たちの待機場所は斜め向かいの廃ビル。……赤井さんが何も言ってくれないから、全然分かりませんでしたよ。」
「……部下からの皮肉と受けとればいいのか？」

私のことは見向きもせず、持っていく銃を選んでいる。
全部私物なのだろうか。
……だとしたら、凄い量だ。
スナイパーライフルはもちろん、アサルトライフルやバトルライフル、おまけにハンドガンまで所持している。

今日は借りることになるだろうけど、私も自分用のライフルとか欲しいなぁ。
公安という職業上、休みがほとんど無くお金は溜まりに溜まっているのだが、何せ日本では銃に関しての法律が厳しい。
一応ゼロの私ですら、触る機会があるのは警察拳銃のニューナンブM６０ぐらいだ。





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