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アイドルな彼ら3 ページ3







「七瀬さん、いらっしゃい。急に呼び出してごめんね。」
「いえ……。」

生徒会室に入ると、まず出迎えてくれたのはStellaで唯一、三年生の赤葦さん。
平凡な私なんかと、この先話す機会なんて一生なかったはずの赤葦さんが目の前で、私に喋りかけてくれている。こんな嬉しいことがあっていいものか。
近くで見る赤葦さんもカッコいいし、綺麗……
じゃなくて、いつファンに刺されてもおかしくない無い状況なんだから、ちゃんと警戒しとかないと。
そんな私を見て、赤葦さんはへらりと微笑んだ。
どうしよう。こんな至近距離で、赤葦さんの笑顔を。私、どきどきしすぎて、死んでしまいそうだ。

「適当に座って。まあ、数分後にはここを出なきゃいけないんだけど。」
「……?どう言う事ですか?」
「七瀬さん、さっきはすみません。少し疲れていたもので、声を荒げた事をお詫び申し上げます。」

赤葦さんに誘導されて、ソファーに腰掛けさせてもらったとき。目の前にやってきた白布くんが、放送の時とは打って変わった綺麗な敬語で謝罪してくれた。
お、怒ってなかったんだ……。
彼の柔らかい口調と表情にホッと胸を撫で下ろした。
でも、油断は禁物だ。白布くんの機嫌を損ねないようすぐに立ち上がって私も謝罪した。

「全然大丈夫です。こちらこそ、すぐに向かえなくてごめんなさい。」
「分かってんならとっとと……」
「賢二郎。英は?」

白布くんが何か言いかけたところを、赤葦さんは別の言葉で遮った。
はぁ……と呼吸を整えた後、白布くんは「見てないけど?」と余所を見ながら、そう言った。
何かした覚えはないけど、完全に怒られる気で生徒会室に来た私は、いまいち状況が掴めていない。頭の中をはてなマークで埋め尽くしていると、太ももに違和感を感じた。

「君の膝、ふにふにで心地いい。すき〜〜。」
「!!?!?」
「英、そんな所にいたんだ。佐倉さん困ってるから離れてあげて?」
「はーい。」

そう言って、膝から降りた国見くんは私の隣に座った。
Stellaのかわいい担当、国見くん。
つるつるな肌に、贅沢なまつ毛。
すり寄ってくる姿はまるで猫の様だ。マイナスイオンが出ているのではと思ってしまうほど、彼を纏う雰囲気にはとても癒される。





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設定タグ:ハイキュー , 逆ハー , 赤葦京治白布賢二郎国見英   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 氷翠さん» 夢主は生粋のいい子ちゃんにしてみました。 読んでくださりこうしてコメントくださることが一番嬉しいです。 更新頑張ります! (2019年12月27日 9時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 輝星さん» ありがとうございます。ときめいてもらえて嬉しいです。更新頑張ります……! (2019年12月27日 9時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 夢主様良い人すぎて泣いた。大好きになりました!登録できないのが悔しい・・・更新頑張ってください!! (2019年12月25日 20時) (レス) id: 3f35ea9ba7 (このIDを非表示/違反報告)
輝星(プロフ) - とっても素敵でめちゃくちゃトキメキまくってました!すごく大好きです!語彙力なくて全然言えないのが悔しいです。更新頑張ってください!楽しみに応援してます! (2019年12月25日 2時) (レス) id: 5fda6ee181 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 神月さん» ありがとうございます。地の文が多くて読みにくいところもあると思いますが、そういってもらえて嬉しいです…!頑張ります。 (2019年12月17日 19時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:https://twitter.com/ninoma_e  
作成日時:2018年5月4日 17時

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