アレをしている最中の加州清光に遭遇した。

７ ページ7

・





男同士にああいうのって何だ。私から言わせてみれば、セッ クスしか思いつかないのだけれど。

ってことは、まさか、燭台切は私が趣味で集めている同人誌の存在を知って……？

「燭台切、どこでそれを……」
「主が政府のところに行ってる間、郵便物が届いたんだ。短刀がお菓子だと思って開けて……一期一振が目にも留まらぬ速さで取り上げていたから見られてはいなけど。」
「ああ！主、困りますよ。弟たちにあんな不謹慎な書物を見られたらどうするんですか！」
「すみません……以後気をつけます……。」

思わぬところでカウンターパンチを食らってしまった。しかし、もう既に私は本丸の刀剣男子のオ ナニー現場を覗き見してしまった変態審神者なのだ。

今更、何を恥ずかしがることがある。


「で、今大事なのは加州のアフターケアなんじゃないのか主。」

山姥切、いつ横文字なんて覚えた。

それはそうだ。つい、調子に乗ってみんなの性事情を聞いてテンションが上がっていたが、本当に大事なのはこれからどうするかだ。

「清光には謝って、オカズを変えてもらう。」
「そこ！？」
「えっ、だって、私のこと考えて夜な夜なオ ナニーされるのってなんか、気まずくない？」

この場にいる全員が頭を抱えた。

え、シモの方の話の中で私は珍しく一般論を言っていると思うんだけど。

「じゃあ、逆にみんなは何考えてオ ナニーしてるの？」

今度は全員の体が固まる。頻度はもう言っちゃったんだから、夜のオカズぐらい大したことないだろうに。

「……あ、る」

何かを言いかけた山姥切の口を一期一振が手で抑えて塞ぐ。密封されて、息ができないのか手足をバタつかせている。窒息死はしないでよ。

「これ以上はいくら主と言えど、プライバシーに関わります。出来るだけ詮索しないでいただきたい。」
「そ、そう？なんかごめんね。」

そこらへんのボーダーラインはよくわからない為、一期一振の言った通り無理な詮索はやめておこう。男の価値観、みたいなものがあるかもしれないし。
地雷を踏む前に逃げるのが正解だ。これ以上、他の刀剣に泣かれたら困る。





・

８→←６

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す