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何を言っても宮侑には敵わないようで、私はポーカーフェイスをつくるのに必死だ。
変に好かれても困るし、だからと言って私の性格上あまり酷いことは言えないし。
頭の中で葛藤を繰り広げながらも、とりあえず一息つこうとリビングにあるソファを背もたれにして床に座ることにした。宮侑はソファの上に座る。もう既に自分の家状態である。
「そろそろ気になってきたか？俺がAちゃん刺した理由。」
「ずっと気になってますけど。さっきは看護士さんに邪魔されちゃったから。」
「そういうとこは素直なんやな。」
「全部、素直です。」
「ふっ……まあ、ええわ。ほんなら、話そか。俺、この世で何よりも血が好きやねん。」
「は、」
唐突に何を言い出すんだこの人は。
血が好きな人はたしかに、いたと思う。昔ネットで見た気がする。一種の精神病らしい。血液嗜好症……って言うんだっけな。宮侑は俗にいうソレなのか。
「いや、他に好きなもんはあるんやけど、俺を魅了するのはやっぱし血かなって思う。でも、どんな血でもいいってわけちゃうねん。人間にも色んな奴がおるように、血にも綺麗な血とか汚い血ってものが存在する。もちろん、俺は綺麗な血が好きや。とくに好きな女の血ってものっそい綺麗やねん。」
「はあ……」
「で、俺は一か月前にキャンパスで見たAちゃんを見て惚れた。今日初めて血、見たときは感動したわぁ。めちゃめちゃ綺麗なんやもん。」
「そういえば、何で私の名前知ってたの！？」
出会った時から違和感を感じていたのだ。何故、私の名前を当然のように呼んでいるのかと。お医者さんに診察を受けているときも、彼氏だと間違えられた。キャンパスで見たということは、仮に同じ大学だったとしても私は目立つ方じゃないし。
「あーー、Aちゃんの事なら何でも分かるで。佐藤 A。薬学部2年。好きな食べ物はチョコレート。身長１５６．３ｃｍ、体重４５．６ｋｇ。両親は不動産屋で、この家は親の持ちもん。弱点は、」
「もういいっ！もういいから！」
体重とか、言わなくてもいいことまで言われて恥ずかしくなった私は宮侑の言葉を遮ってストップをかけた。情報源は分からないが、宮侑は私のことを何でも知っているのではないか。
ふいに顎を持ち上げられて、ソファに座っている宮侑と至近距離で目があった。顔がぐっと近くなる。病室の時と同じ、またこの距離だ。
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水彩campus - めちゃくちゃ良い作品です！！！侑かっこよすぎ……(ニヤニヤ)更新頑張って下さい！！待ってます(*^^*) (2020年11月29日 3時) (
レス) id: d614036431 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - チャイさん» チャイさんありがとうございます。色気ムンムンの宮侑目指して今後も頑張ります……！ (2018年11月26日 22時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
チャイ(プロフ) - 色気に溢れた作品ですね……最高です (2018年11月25日 14時) (レス) id: 26170b8b11 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - manaさん» manaさんありがとうございます！楽しんでいただけて何よりです！更新がんばりたいと思います……！！ (2018年11月17日 17時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
mana - とってもいい作品ですね！これからも応援してます！！！！！！！！！！ (2018年11月16日 20時) (レス) id: a616d0f8f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ninoma_e
作成日時：2018年11月10日 17時
