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ｶﾞﾁｬ＿＿＿＿＿＿＿＿＿
？「･･･やっぱりここにいたー探したよ〜」
突然、静かな空間に鳴り響いた扉の開く音。
そして、中から背が高く、サラッとした人が入ってきた。
クールな見た目とは真逆の口調のこの人も、もちろん初対面
？「わりぃ･･･」
彼が目を離して頭を掻きながら中から入ってきた人に返答する。
そこで我に返った私も、彼から目を逸らした。
？「あれっ･･･えっとー･･･」
いま初めて私がいることに気づいたのか、私を見た途端、慌てている背が高い人。
『あ、私は全然っ･･････あの、気にしないでください･･･』
？「あ･･･うん･･･？」
ど、どーしよ、この雰囲気･･･。
？「ってか、用事はー？」
沈黙がつづくなか、それを破ったのはまさかの彼。
だけど相変わらずどこか上の空。
？「ん？あ、そーだ、愛海が探してるよー」
？「っ！マジ！？」
びっくりしたー･･････。
“アミ”という単語が出た途端
さっきまで寝起きだからなのかわからないけど
ぼーと少し上の空だった彼が急にベンチから立ち上がった。
そして、驚いてる暇もなくさーーっと走って扉をあけ、
校舎の方へあっという間に消えていった。
？「ちょっとーー早いってー」
そして、後を追いかけるように背の高い人も校舎へと去って行く。
あまりのはやさに状況が飲み込めない。
『･･･』
この日を境に
いままでの私では考えられないほど
刺激的で、楽しい人生が始まって行くなんて
この時の私は知らなかった＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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作者名：ゆに | 作成日時：2022年4月21日 17時
