2度目の恋もせつなくて (ページ12)

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紬「皇とは幼馴染らしーよ。いっつも一緒に行き帰りしてるみたいで。たまに皇がクラスに迎えに来ることもあったなあー」

幼馴染かぁー･･･

ん？

ってことは音海くんともってこと？
3人で幼馴染になるってことかな･･･？

紬「もう1人と3人でって言ってたから音海だったのかあー！
　音海のことは知らなかったなあー」

ん･･･？

音海のこと“は”･･･？

『え、皇くんのこと知ってたの！？』
紬「うん笑話したことはなかったけどね笑」

そーだったんだー、、

意外と世界は狭いのか･･･？

色んなことがわかって頭が混乱中。

私はあと少ししか残ってないコップに入ってる水を勢いよく飲み干した。

紬「でも、2人は付き合ってるんじゃないの？」

『･･･え？』

紬「ずっとそーゆー噂あったし、本人に聞いてもはぐらかされるからさーほんとのことは知らないけど。
愛海はけっこー皇のこと頼ってたみたいだし？
それに、皇は愛海に尽くしてたみたいだし。
来る時はいっつも息切らしてて、こんなに愛されてていい彼氏持ってるなーなんてみんなで話してたんだよね。
まー秘密にしてんのかね？なんて思ってたけど。」

その通りだった。

あの時も、あの屋上の時も
音海くんが来た時は全然変わんなかったのに

“愛海”さんが探してるって聞いた途端、
ありえないくらいの速さで校舎に戻ってった。

それくらい

皇くんにとって愛海さんは大切な彼女なんだろうな･･･

紬「さっきの電話もぜーったい愛海だよねー。
　ほーんっとわかりやすすぎる笑」
『･･･そーだね笑』

私は紬衣の話を聞きながら
目の前の、さっきまで皇くんが座っていた
椅子もしまわれてない状態の座席をみつめていた。

想「･･･」

少し離れたところで
そんな私を見ていたこと気づかずに＿＿＿＿＿＿＿